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突発性難聴

明らかな原因がなく(原因不明)、突然片方の耳が聞こえづらくなる病気です。

症状

ある日急に、片方の耳が聞こえなくなり、耳鳴りや激しいめまいがすることもあります。
軽い難聴の場合には、音が二重に聞こえるとか、耳がふさがったようなとか、耳が詰まった感じとか、自分の声が変に聞こえるとか表現されます。難聴の症状ではなく、耳鳴りがする、めまいや伴う吐き気、ふらつく感じがするという症状がおきることもあります。

原因

突発性難聴の原因はまだよく分かっていませんが、過労やストレス、風邪(ウイルス性とも考えられています)などがきっかけとなることが多いようです。
20~50才台で働き盛りの人に多く発症します。
仕事が忙しく、精神的にもイライラしているような方に多い傾向にあります。
現代の生活を営んでいる以上、突発性難聴はいつ誰にでも起こりうる病気であると考えられます。

診断

診察で、次のような場合は突発性難聴の可能性がたかいです。

  • 耳の穴がつまっていない
  • 鼓膜に異常がない
  • 聴力検査室で左右それぞれも聞こえの検査を行い、片方の耳の難聴がある

他の症状としての耳鳴りやめまいの有無もチェックすることが大切です。めまいがひどい場合は、専用の眼振めがねを用いて検査を行います。
突発性難聴は再発しないものであり、一度治療してから二度三度と繰り返すものは突発性難聴ではなく「低音障害型感音難聴」や「蝸牛型メニエール病」 と考えられます。

治療

突発性難聴の軽度のものは自然に治癒することがあります。できるだけ早期に治療するほうが改善する可能性が高い病気です。
ステロイドホルモン剤とビタミン剤を内服し聴力の改善状況を検査しながらステロイド剤を徐々に減量していく方法です。
薬は決められた時間に決められた量を確実に内服してください。
日常生活で十分な睡眠をとりストレスを避けるようにしてください。
高度の難聴の場合は入院治療を行う場合があります。

加齢性難聴(老人性難聴)

テレビの音がうるさいと家族に指摘された。電話の声が遠くなってきた。などの症状で自覚することが多いのがこの難聴です。老人性難聴とも呼ばれます。

症状

加齢性難聴の場合は高い音から聞こえづらくなります。通常は左右とも同じ程度の難聴になります。耳鳴りが起こることもあります。

原因

人間は年をとることにより耳の聞こえが徐々に落ちていきます。
耳の中に耳あかが詰まってしまって聞こえづらくなることもあるので要注意です。

診断

診断には聴力検査が必要です。通常の聴力検査に加えことばの聞き取りの検査などを行い原因を特定します。
耳鳴りを生じている場合は耳鳴りの検査を合わせて行います。

治療

加齢性難聴で聞こえづらくなっている場合は基本的に薬の効果がありません。難聴の程度により補聴器をお試しすることもできます。
耳あかが詰まっている場合は耳あかをとれば聞こえがよくなります。

耳鳴り・TRT療法

「耳鳴りは治らないので放っておくしかない」、
「しょうがないとあきらめている」
などと言われることが多いようですが、全てがそうではありません。
耳鳴りは患者様本人にしか聞こえないため周囲の人にはつらさが伝わりづらいものです。
そのため一人で悩んでいる方が多く見うけられます。

診断

中耳炎や耳管狭窄症などの疾患が原因になる場合もありますので、まずは耳・鼓膜の診察をおこないます。
次に聴力検査をおこないます。
あわせて耳鳴りの検査を行い耳鳴りがどのくらいの高さでどのくらいの大きさでなっているのかを把握します。
拍動性の耳鳴り(心臓のドキドキと一緒に聞こえるような耳鳴り)の場合は高血圧や貧血、甲状腺機能の異常がみられる場合がありますので血液検査をお勧めいたします。
耳鳴りの発生には聴覚のみではなく、脳の感覚や自律神経などもかかわっています。

治療

中耳炎や耳管狭窄症などの疾患が原因の耳鳴りは、内服薬や治療処置により改善することがあります。
また、つまっていた耳垢を取ったらすっきりしてしまったという方もいます。
耳鳴りの治療薬はビタミン剤、耳の血流改善薬、漢方薬など数種類ありますので体質に合わせて処方いたします。
内服薬は蓄積効果で症状の改善がみられることがありますので数週間から数か月内服を継続する必要があります。
長期間にわたる治療になりますが粘り強く治療を継続することをおすすめいたします。
疲労や睡眠不足により耳鳴りの症状が悪化することがありますので睡眠不足には注意が必要です。不眠の症状がある場合は睡眠薬、睡眠導入剤を処方することがあります。
耳鳴りの自覚的な大きさや苦痛度は、抗不安薬や抗うつ薬により改善されたり軽快することも多いです。
治療により耳鳴りが改善するケースは多いですがいずれの患者様も途中であきらめずに治療を続けた方が治癒しています。
数か月、場合によっては年単位で時間がかかりますが粘り強く治療を継続していくことが必要です。

耳鳴り治療器 (TRT療法)

2015年5月から当院でTRTという耳鳴りの最新治療法を導入いたしました。
耳鳴りに対する治療法としてTRT療法というものがあります。
これは補聴器の様な機械で耳に音を聞かせることによって耳鳴りを感じなくさせる画期的な方法です。
専任のスタッフとともに装用を試していただきます。
まずは2週間程度無料でお試ししていただきます。装用するのが苦痛でなければ購入していただくことができます。
1日6時間程度装用していただきます。
早い方だと2週間ころから耳鳴りの症状が緩和されます。
2年程度を目安に装用していただくことになりますので短期間装用して効果が少ないからと言ってあきらめない覚悟が必要です。
耳鳴り治療器(TRT)に関してご相談、ご希望の患者様はスタッフ、医師にご相談ください。

急性中耳炎

中耳炎は、子供に最も多く見られる病気の一つです。3歳までにほとんどの子供が一度は中耳炎になったことがあるといわれています。
鼻やのどのかぜに引き続きおこります。
お子様が耳を触っていて黄色い鼻水が出ていたら中耳炎のサインです。

症状

耳の激しい痛み、耳だれ、発熱が主な症状です。赤ちゃんは、激しい痛みのため泣き止まない、しきりに耳に手をあてたりするといったことがあります。
軽症で微熱のものから、39℃~40℃の熱が出ることもありますが、痛みの訴えがない場合見逃されて原因不明の発熱とされていることもあるので、適切に診断治療するようにしましょう。

原因

耳は耳管という管で鼻とつながっています。
鼻にばい菌がつくと鼻炎を引き起こし耳管を通じて耳にばい菌が侵入します。
そこで炎症を起こしたものが中耳炎です。
子どもに中耳炎が多いのは耳管が未熟で、大人よりも短く、太く、まっすぐなために鼻や喉の影響を受けやすいからです。また、アレルギー性鼻炎による耳管の粘膜の腫れ、アデノイドなどによる耳管の圧迫といったことが耳管の働きを悪くし、中耳炎を起こしやすくする原因となります。

診断

中耳炎の診断には鼓膜を直接見ることが重要です。
鼓膜の赤さ、充血や鼓膜の奥に膿がたまって膨れる、腫れる、膿が黄色にみえることもあります。
耳だれを検査することでどのような細菌による中耳炎か診断し適切な抗生剤を選択することが出来ます。

治療

普通の中耳炎は2~3週間で完全に治りますが、十分な量のくすり(抗生物質)で治療することが大切です。
鼓膜の様子と症状・年齢などから適切なくすり(抗生物質)を使用します。
治り具合によりくすりの種類などを変更し、さらに鼓膜切開や鼻吸いの処置などの急性中耳炎の治療を行います。
子供の場合は鼻を吸う処置がとても重要になります。中耳炎治療開始から数日間は毎日鼻の吸引をすることをお勧めします。

滲出性中耳炎

滲出性中耳炎は、3歳から10歳頃に多くみられます。
子供の難聴の原因で一番多いものといわれています。
大人だと鼻をすする癖がある方や鼻の調子が悪いとかかりやすい病気です。

症状

中耳炎という名前ですが、痛みや発熱ありません。
山に登ったり電車がトンネルに入ったときのような、耳がつまった感じや少し聞こえにくいことが主な症状で、子供では呼んでも返事が無かったり、テレビの音が大きいなどで気づかれます。
耳が「ポコポコ」となることもあります。

原因

鼓膜の内側(中耳)と、鼻の奥・のどの一番上は、耳管という細い管でつながっており、耳管がつまりやすいことが原因滲出性中耳炎を引き起こすことが多いです。
また鼻づまり、鼻汁が多い、のどの炎症、などで耳管の働きがわるくなり滲出性中耳炎になりやすくなります。
また、膿がたまる急性中耳炎の治りかけに滲出液が残ってしまう場合があります。

診察

鼓膜をみると、鼓膜がへこんでみえたり鼓膜の内側の滲出液(みずのような液体)、気泡がみえることで診断します。
検査では鼓膜に圧力をかけて鼓膜の動きを見るティンパノメトリーという検査で、動きが悪いことが確認できます。
聴力検査では、少しの聴力低下がみられることがありますが正常の場合もあります。

治療

鼻・のどの炎症を治療することで耳管の働きを改善することで治療を行います。
クラリスロマイシンという抗生剤を少量内服して中耳や鼻の線毛機能の改善をうながし排液を行う手助けを行います。
あわせて痰や膿の粘りをとり、排出しやすくする薬を内服していただきます。
上記の方法で症状の改善が得られない場合は次の段階として鼓膜に小さな穴をあけて水を吸い出す「鼓膜切開」という治療も可能です。
鼓膜切開で開けた穴は数日で自然に閉鎖してしまいますので穴を残すために鼓膜にチューブを挿入することがあります。チューブの穴から自然に外に滲出液が流出して症状を改善します。
鼓膜切開もチューブの挿入も鼓膜の麻酔を行ってから行う手術です。

慢性中耳炎

急性中耳炎の際に鼓膜に穴が開きそのまま穴が残った状態です。通常は急性中耳炎の鼓膜の穴は、炎症が治まると自然閉鎖しますが、適切な治療がなされなかったことなどが原因で鼓膜に穴が開いたままの状態に移行することがあり、これを慢性中耳炎と呼んでいます。

症状

聞こえづらさが主な症状です。また、風邪をひいたときなどに中耳に炎症を起こし、耳だれとなります。一般的には痛みを訴えることはありません。だから、急性中耳炎と違い、「痛くない中耳炎」です。しかし、痛くないからといって、この状態を長期間放っておくと治りづらい難聴をきたす場合もあります。

原因

鼓膜の内側(中耳)と、鼻の奥・のどの一番上は、耳管という細い管でつながっており、子供のうちはこの耳管が未発達でつまりやすいことが原因です。
鼻づまり、鼻汁が多い、のどの炎症、などで耳管の働きがわるくなり滲出性中耳炎になりやすくなります。
また、膿がたまる急性中耳炎の治りかけに滲出液が残ってしまう場合があります。

治療

耳だれに対しては、抗生物質の服用や点耳薬を使用します。しかし、これらの治療で耳だれが止まっても、鼓膜の穴は残っており、放っておくと再び感染が起こり耳だれを生じることになります。完全に治すには、手術が必要です。外来でも行える「鼓膜形成術」と、入院を必要とする「鼓室形成術」があります。「鼓膜形成術」は、鼓膜の穴を閉鎖させる手術で局所麻酔での日帰り手術が可能です。この手術で完治することのできない場合で完全な鼓膜の閉鎖、また聴力の改善を目的とした「鼓室形成術」が適応になります。

真珠腫性中耳炎

中耳、内耳を破壊していくタイプの中耳炎です。真珠腫とは、耳垢が鼓膜の奥で蓄積され、一見真珠の様に見えることから付けられた名前です。耳垢は本来耳の外に排出されるものですが、耳の機能が悪い場合や鼻ススリの習慣により、鼓膜の一部がへこんで袋状になると、その中に耳垢が貯まり続け、真珠腫がつくられます。この真珠腫は、次第に中耳や内耳を破壊します。

症状

真珠腫は細菌感染も伴いますので、耳だれや耳の痛みをひきおこします。内耳までひろがると難聴、耳鳴り、めまいも出現します。また、顔面神経を破壊して顔面神経麻痺(顔の半分が動かなくなる)を起こしたり、まれに頭蓋内にひろがることがあります。

治療

真珠腫に対しては基本的には手術(鼓室形成術)が必要です。しかし、初期のものなどでは、基礎に存在する耳管機能の問題、鼻ススリの習慣を制御することなどで、保存的治療も可能です。
当院では、近隣の総合病院に紹介しております。

耳がふさがった感じ

耳がふさがったような感覚を耳閉感(じへいかん)といいます。
様々な原因がありますが原因を特定することが必要です。

症状

耳がつまった感じ以外に、自分の声が響く、子供の声がうるさく聞こえる、食器を置く音が響く、換気扇の音が気になるなどさまざまな症状が見られることがあります。

原因

耳垢や物がつまって生じることがあります。
その他、耳閉感は難聴により生じる場合やメニエール病の初期症状として起こる場合などもあります。
慢性的に耳詰まりを起こしている場合、滲出性中耳炎や耳管開放症、耳管狭窄症などの可能性もあります。
急激な体重変化で耳管がつまったり、広がってしまうことで生じます。この場合は体重のコントロールや漢方薬での体質改善が効果的です。

治療

耳垢や物がつまって生じた耳閉感は耳を清掃することで改善します。
その他、耳閉感を起こしている原因を治療することが必要となります。

耳垢(みみあか)

耳の中はバイ菌が入らないように酸性になっています。そのため耳垢も酸性で耳垢には殺菌作用があるリゾチームと言う酵素があります。耳垢は耳の穴の皮膚を保護する作用がありますので完全に不要なものではないということです。

耳垢をきれいに取り除くのは意外と難しく、耳鼻科医でも苦労することがあります。家庭では耳かきでかえって耳垢を奥のほうに押し込んでしまったり、耳の中を傷つけて外耳炎や耳のできものの原因となったり、鼓膜を傷つけてしまうこともあります。お風呂やプールの後に、汚れた耳垢があって耳をいじると、外耳道炎になりやすいので注意が必要です。

診察

「アメ耳」とか「ジュル耳」などと呼ばれる茶色の軟らかい耳垢が多い人は、遺伝的な体質でそうなっている場合が多いです。
急に聞こえが悪くなったという時に、耳垢が原因のことがあります。耳垢が溜まっていても少しでも隙間があると聞こえは悪くなりません。お風呂やプールなどで水が入って耳垢がふやけて耳の穴をぴったり塞いでしまうと、急に聞こえなくなり、慌てて耳鼻科を受診することになります。その場合は耳鼻科で耳垢を除去すればすぐに聞こえはよくなるはずです。改善しない場合には難聴などの可能性もあるため、聴力検査で確認してみましょう。

耳垢ギャラリー


  • きれいな耳

  • 少し耳垢があります。ごそごそ音がします。

  • 少し耳垢がありますが聞こえは問題なし

  • 耳が完全に耳垢でふさがっています。聞こえが悪くなります。

治療

耳垢は耳の表面の皮膚の移動やあくび・ものをかむときのあごの動きなどにより耳の外側に向かって移動していきます。
耳鼻咽喉科で除去する場合は、耳や鼓膜を傷つけたりしないように、また出来るだけ痛みの無いように細心の注意を払います。鼓膜内視鏡や顕微鏡で見ながら、小さいピンセットや細い吸引管を用いて除去します。硬い耳垢のときは軟らかくする耳垢水という薬液を耳の中に入れ(点耳)、ふやかしてから洗浄・吸引する方法(耳洗)で耳垢を除去します。固着しているような耳垢栓塞の場合、数日にわたってゆっくりと時間をかけて除去する場合もあります。

大きな耳垢は耳鼻科で年に2~3回除去しておけば、そうたまるものでのはありません。
普段は耳の中はいじらないようにしましょう。

綿棒で耳の入口を拭い取るのはかまいませんが軟らかい耳垢が耳の奥に押し込まれ塞がる場合があります。無理に取ろうとして耳を傷つけないように注意してください。耳の聞こえづらさや痛みがあれば、すぐに耳鼻科を受診するようにして、ひどくなる前に治しましょう。

外耳炎

耳の穴の入り口から鼓膜まで(=外耳道)が何らかの原因により、炎症を起こしてしまった状態のことをいいます。

症状

かゆみや痛み、耳だれなどの不快な症状を伴います。
症状が悪化すると難聴になることがあります。

原因

耳掃除や耳をさわるクセのある方に多いです。
耳の触りすぎには注意してください。
かゆみが強い場合はアレルギーが関与していることがあります。特に動物(イヌ、ネコ)などのアレルギーには注意が必要です。
ご希望があれば院内でアレルギーの検査をすることもできます。
まれに外耳道の傷から感染をおこし耳に真菌(カビの一種)が発生する外耳道真菌症という状態になることがあります。

検査

耳の炎症を起こしている原因を突き止めるために綿棒で耳の中のばい菌を採取して検査することがあります。
難聴を起こしている場合や鼓膜まで炎症が及んでいる場合は聴力検査を行います。

治療

最も効果があるのが毎日、耳の中をしっかりと洗うことです。
耳についたばい菌を洗い流したのちに殺菌作用のある特殊な薬で耳の中を消毒します。
あわせて耳の回復を早めるために点耳薬を使用します。
アレルギーが関与している場合は飲み薬の抗アレルギー剤を処方します。
症状が悪化する前に専門医の診療を受けるようにしてください。耳を触れば触るほど悪化し、治らなくなることがあります。通院中には耳がかゆくても触らないようにしてください。
特にお風呂上がりの耳かきはしないようにしてください。
どうしてもガマンできないときは綿棒でやさしくふく程度にしてください。
真菌(カビ)が発生した場合はしっかりと耳の中を洗浄して菌を洗い流す必要があります。
症状によっては長期化する可能性があり粘り強く治療をする必要が病気です。

耳に物が入った

耳の穴に物が入ることがあります。
特に小さなお子様などは要注意です。

症状

痛みや音などの不快な症状を伴い、耳がふさがったような症状が出る場合もあります。
虫が入った場合は耳の内部で動きますのでかなり不快な症状がおこります。

原因

耳に入りやすいものはビーズやBB弾、綿棒、髪の毛、ピアス、虫、砂などがあります。
丸いものは取り出すのが難しいため注意が必要です。


  • 綿棒の先端

  • ピアスの部品

治療

ご自身で取り出す行為には危険が伴います。
取り出そうとするとかえって耳の奥まで入り込んでしまい鼓膜を傷つけてしまう場合があります。
早めに耳鼻咽喉科を受診するようにしてください。
顕微鏡で観察しながら専用の器具を用いて耳に入った物を取り除きます。
虫などが入り込んだ場合は麻酔薬を使って虫を麻痺させてから取り出します。

補聴器

当院では補聴器の取り扱いを行っております。
日常会話で、聞き返しが多くなっていると感じたときにはご相談ください。ご本人が気付かないことも多いので、ご家族が気になったときには受診をお勧めします。
実際に補聴器の使用を考えている場合や、現在補聴器を持ってはいるけれど効果が実感できない方、うまく使えずにあきらめかけている方にもアドバイスいたします。

補聴器を導入するまでの流れ

  1. 当院を受診していただきます
  2. 診察をおこない耳の中を観察します。顕微鏡やカメラで観察し耳の病気がないか確認します。
  3. 検査
    聴力検査を行い補聴器の使用が適切か判断いたします。

    標準純音聴力検査

    どのくらい小さい「音」が聞こえるかを調べる

    まず、会話など空気中を伝わる音の聞こえを調べます(気導聴力測定)。ヘッドフォンをあて、「ボォー」という低い音(125Hz)から「キーン」という高い音(8000Hz)までの広い音域の間から7つの周波数の音を聞きます。

    次に、耳の後ろの骨に振動板と呼ばれる機器をあて、顎や頭蓋骨などの骨を通して伝わる聞こえを調べます(骨導聴力測定)。

    語音明瞭度検査

    「言葉」の聞き取りやすさを調べる

    ヘッドフォンから流れてくる「ア」「キ」などの言葉(語音)を聞こえた通りに発音し、その正答率からその人にとって聞き取りやすい音(言葉)の程度を調べます。流れてくる音の大きさは「ささやき声」程度のものから、その方の最高明瞭度の大きさまで。正答率が高いほど聞き間違え(「キ」が「イ」に聞こえてしまうなど)が少ないということがわかり、補聴器によって効果が期待できるかどうかの判断材料になります。

  4. 診断・相談
    検査結果のグラフ(オージオグラム)を見ながら聴力レベルの診断を受けます。難聴区分25dB以下で正常とされていますが、例えば軽度難聴(小さい声での会話が聞き取りづらい)、中度難聴(普通の日常会話が聞こえづらい)などの所見があった場合は、補聴器の試聴も行えます。
  5. 補聴器の説明・選定
    一人一人に合った補聴器を選んでもらうため、認定補聴器技能者よりその種類*(耳の中に入れて使う耳穴式、耳にかけて使う耳かけ型、本体を衣類やカバンの中に入れて使う箱型など)や機能、使い方などの説明を受けます。さらに、実際に補聴器を装用すると「聞こえ」がどのように変わるかを普段の生活環境に近い中で確認し、より自然で心地よい聞こえが実現できるよう細かい調整を行います。

購入する前にまずは2週間自宅でおためしで使用してみてもらいます。
実際に使用してもらい効果があるようであれば実際に購入していただきます。

使用してみて効果が得られなければ購入しなくてもかまいませんのでご安心ください。

静岡市の花粉症

花粉症専用サイトを開設しました。こちらをご参照ください。
静岡は全国的に見ても花粉が多い地域です。特に他県から引っ越して来られた方で花粉症が発症することが多く鼻がグズグズするようでしたら一度ご相談ください。当院ではスギ花粉症に対する舌下免疫療法を行っていますのでこちらもご参照ください。

花粉症の治療は花粉が飛び始める2週間前から開始すると効果的です。

症状

くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、涙、のどの違和感、耳のかゆみなどです。
鼻の炎症がつよくなると鼻血が出ることもあります。

原因

植物から飛散する花粉がアレルギーの原因となって発症するアレルギー性鼻炎です。
スギ   (1月~4月)
ヒノキ  (3月~5月)
カモガヤ (5月~7月)
ヨモギ   (9月~10月)
ブタクサ (9月~11月)
などで、最近では黄砂やPM2.5が花粉と混ざることで、より被害が大きくなっている傾向があります。

診断

鼻水を綿棒で採取し検査することでアレルギーによる鼻炎と感染による鼻炎とを見分けることが出来ます。お子様からお年寄り痛みもほとんどなく調べられるのでとてもお勧めです。
また、どのようなアレルギー物質に対しアレルギーがあるのかを血液検査で調べる方法があります。

治療

アレルギー性鼻炎の治療と同じく、投薬やお鼻への薬の吸入を行いながら症状の改善をおこなう治療が中心です。
処方するお薬には大きく分けて下記の4種類があげられます。
患者様の 症状に合わせて処方いたします。

  1. 飲み薬
    • かゆみ、くしゃみ、鼻水を抑えるタイプ
    • 鼻づまりを抑えるタイプ

    車やバイクなどを運転される方には眠気が出づらい薬をお勧めしています。

  2. 点鼻薬
    鼻に直接噴霧します。全身作用がほとんど無いので副作用を気にすることなく使用できます。妊娠している方にも処方します。市販の点鼻薬は一時的に症状を改善させることがありますが使用を続けると萎縮性鼻炎という病気を引き起こすことがありますので医師が処方した点鼻薬を使用することをお勧めします。
  3. 点眼薬
    目のかゆみがある方には点眼薬を処方いたします。
    コンタクトレンズを使用している方はお伝えください。
  4. 漢方薬
    西洋薬が体質に合わない場合や患者様のご希望に合わせて漢方薬を処方いたします。妊娠中にも内服できます。
    即効性があります。初めから漢方薬を希望される方は問診票にご記入ください。もしくは診察の際に医師にお伝えください。

また、毎年飲んでいて効果がある薬がございましたら同じものを処方いたしますので問診票にご記入ください。

お願い

アレルギーの薬はいろいろな強さ・効果のものがあります。
最初に処方したお薬が合わなければ、他の薬を提案致しますのでお知らせ下さい。
例えば

  • 薬を飲んだら眠くなってしまった。
  • 鼻水が止まらない、くしゃみが止まらない。
  • 鼻づまりがひどい。
  • 薬が効かない。

などがあるかと思います。
薬が効かない時には自己中断なさらずに医師にご相談ください。
患者様の体に合う薬に出会って頂くことが、この病気とうまく付き合っていく為の最善の方法です。ご自身にあったお薬が見つかるまで粘り強く治療をしていきましょう。

アレルギー性鼻炎

人間の体は、体を守るために、外敵を排除しようとする働きがあります。これを「免疫反応」といい、「アレルギー反応」は、この免疫反応が過剰に起こった状態です。
アレルギー反応に原因となる物質「アレルゲン」といいます。このアレルゲンがアレルギー体質の人の鼻に入り、アレルギー反応が起こること、「アレルギー性鼻炎」が起きるのです。

症状

くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、涙、のどの違和感、耳のかゆみなどです。

原因

アレルギーの原因としては、ダニやホコリ、花粉、カビ、ペットの毛などが多いです。
ぬいぐるみや絨毯は要注意です。

診断

鼻の中をみると、粘膜が青白く見えたりはれていることが多いです。
鼻水を検査に出してアレルギーによる鼻水なのかばい菌による鼻水なのかを調べる検査も併せて行うことがあります。
またどのような原因物質に対するアレルギーかを調べる血液検査も出来ますのご希望の方はお知らせください。

治療

アレルギーの症状を抑えるための対症療法を行います。

  1. 投薬治療
    薬を組み合わせ、患者様に合った薬を探し、最適なお薬を一緒に探します。患者様の体質によって薬の効き具合が異なる為です。
    飲み薬と点鼻薬が主な薬です。
    また、患者様の日々の仕事に合わせて薬を処方します。(例えば、車を運転する仕事などの場合は眠気が最も出づらい薬を処方します。)
    最初にお出ししたお薬が合わなければ再度他の薬を提案しますのでお知らせください。患者様の体に合う薬に出会って頂くことが、この病気とうまく付き合っていく為の最善の方法だと考えています。
  2. レーザー治療
    鼻の中に弱い出力のレーザー光を当て、粘膜の腫れ、むくみをとります。
    1回20~30分程度の通院(手術自体は5~10分です。日帰りで治療が完了し、その後の通院でほぼ一連の治療は完了です。腫れが少ない為、治りが早く、顔の表面を傷つけることもありません。
    効果は半年~1年で薄れる場合もありますが、治療自体に危険性はありませんので、再治療は何度でも可能です。このこともレーザー治療の大きな利点です。
  3. ネブライザー治療
    薬液を霧状にし鼻から吸入する治療です。鼻内の炎症を抑え鼻水、鼻づまりを改善します。

鼻血

大部分はすぐに止血しますが、なかなか止まりづらい場合があります。そのような患者様に対しては必要に応じて内視鏡をつかって鼻の中をよく見ながら、電気で焼いてとめることがあります。その際は麻酔を用いて極力痛みが無いように行います。

急性副鼻腔炎

副鼻腔に炎症を起こす病気です。
名前の通り急激に症状が出現するため注意が必要です。
適切な治療を受けないと後遺症が残る場合がありますので注意が必要です。

症状

強い頭痛、ほほの痛み、目の痛み、目の周囲の腫脹、虫歯のような歯の痛み、黄色いどろっとした鼻水などが主な症状です。
痛みはかなり強く、眠れないくらい強くなることが多いです。
高熱が出ることはまれですが微熱が出ることがあります。

診断

炎症が続くことにより、鼻の粘膜が赤く腫れてしまします。
レントゲン写真でこちらの画像にように膿が濁って映ることもあります。
鼻から黄色い膿汁が流れ出てくることでも診断が可能です。
併せて鼻水の細菌の培養検査を行います。

治療

主な治療としては

  1. 点滴
    細菌を抑える抗生剤の点滴を行います。症状が強い場合には炎症を抑えるステロイド剤の点滴も併せて行います。
  2. 内服薬・点鼻薬
    点滴後に内服する抗生剤と炎症を抑えるお薬を処方いたします。併せて炎症を抑える点鼻薬を処方いたします。点鼻薬により鼻のつまりを改善し鼻水を出しやすくします。ステロイド剤を使用することが多いですが点鼻薬は全身作用がないため安全に使用することが出来ます。
  3. 処置、ネブライザー
    鼻のなかに直接薬液を散布し鼻水を吸い出すことが効果的です。処置の際には麻酔薬を噴霧して行いますが多少の疼痛が伴いますので痛みが強い場合は医師にお伝えください。またネブライザーで炎症を抑える薬剤を超音波で微粒子に変え鼻や副鼻腔の隅々までいきわたるようにして吸入を行います。
  4. 副鼻腔洗浄
    鼻の中を食塩水で直接洗浄することで副鼻腔内に貯留した膿汁を排出することができます。洗浄前に薬液を散布したり綿棒などで副鼻腔の入口を拡大するとより効果的に洗浄できます。

失明の危険や眼球運動障害がみられた場合は菌球の処置が必要になる場合がありますのでその際には総合病院を紹介します。

副鼻腔炎(ちくのう)

慢性副鼻腔炎は「ちくのう」ともよばれ、副鼻腔と呼ばれる鼻の穴につながる空洞に膿がたまっている状態を指します。ひどい時にはポリープ(鼻茸)が発生して鼻づまりを引き起こします。
「ちくのう」というとお子様のかかる病気というイメージが強いようですが大人の方も頻繁にかかる病気です。
風邪や花粉症をきっかけに症状が出現することがありますので注意が必要です。

症状

頬(ほほ)の痛みと黄色い鼻水が出ることで気付くことが多いです。
鼻水がのどにまわることでのどの炎症を引き起こすことがあります。
長期間痰(たん)と咳(せき)が出る、においがよく分からないなどの症状も特徴です。
その他にひたいの不快感、鈍い頭痛、偏頭痛があり、ひどいときには眼に圧迫感を感じ目の動きが障害されたり失明する場合もあります。
また、好酸球性副鼻腔炎という特殊な副鼻腔炎が増えております。これはぜんそくなどの症状と一致して悪化するためかなり苦しい症状を引き起こします。鼻のポリープが改善すると症状が楽になります。

原因

鼻カゼ、虫歯などに続き発症する副鼻腔の炎症、急性副鼻腔炎が治り切らないで慢性化してしまったために起こるものです。
アレルギー性鼻炎や花粉症がある方の場合は症状が長引くことが多いです。

診断

炎症が続くことにより、鼻の粘膜が腫れてしまいます。悪化すると鼻茸(ポリープ)が鼻内にできることがあります。
レントゲン写真でこちらの画像にように膿(うみ)が映ることもあります。
鼻から黄色い膿汁が流れ出てくることでも診断が可能です。

治療

主な治療としては

  1. 内服薬
    内服薬は粘液溶解剤(鼻水を出しやすくする薬)とマクロライド系と呼ばれる抗生物質を長期間内服していただきます。(耳鼻咽喉科で広く行われている治療法で、長期間の内服でも安全です。)通常は3ヶ月程度を目安に内服していただきます。鼻の腫れがひどい場合にはステロイドという強力に炎症を抑える薬を処方いたします。
  2. 点鼻薬
    炎症を抑える点鼻薬を処方いたします。点鼻薬により鼻のつまりを改善し鼻水を出しやすくします。ステロイド剤を使用することが多いですが点鼻薬は全身作用がないため安全に使用することが出来ます。
  3. 処置、ネブライザー
    鼻のなかに直接薬液を散布し鼻水を吸い出すことが効果的です。処置の際には麻酔薬を噴霧して行いますが多少の疼痛が伴いますので痛みが強い場合は医師にお伝えください。またネブライザーで炎症を抑える薬剤を超音波で微粒子に変え鼻や副鼻腔の隅々までいきわたるようにして吸入を行います。
  4. 副鼻腔洗浄
    鼻の中を生理食塩水で直接洗浄することで副鼻腔内に貯留した膿汁を排出することができます。洗浄前に薬液を散布したり綿棒などで副鼻腔の入口を拡大するとより効果的に洗浄できます。
  5. ポリープ(鼻茸)の除去
    ポリープ(鼻茸)が発生している場合鼻の中を麻酔してポリープを切除することがあります。鼻にスプレーで麻酔したのち麻酔をしみこませたガーゼを挿入し20分程度麻酔を行います。麻酔が効いたら内視鏡で観察しながら鼻茸を切除します。切除したポリープは病理検査(顕微鏡で観察しどのようなタイプのポリープか調べる検査)を行います。
  6. があげられます。


    治療の終了は症状の改善、消失により判断しますが、レントゲンで最初にみられた影(炎症)がなくなり、鼻茸(ポリープ)が消失すれば、完全に治った状態です。鼻の処置や内服治療でなかなか治らない場合は内視鏡手術をお勧めすることがあります。

においがわからない、嗅覚障害

においがわからない状態を嗅覚障害といいます。
症状がひどくなると味覚にも異常がでることがあります。

原因

慢性副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎による鼻づまりが原因で嗅覚障害を来します。
そのほかに頭部外傷や脳腫瘍、加齢が要因になります。
嗅覚障害が、アルツハイマー病やパーキンソン病の初期症状の場合もありますので注意が必要です。

診断

鼻の中を観察することにより鼻づまりの原因になる病気が無いか確認いたします。
嗅覚検査をする場合は注射液をひじの血管から注入することでにおいの到達時間を計り嗅覚障害の程度を調べます。
必要に応じてファイバースコープで観察を行います。

副鼻腔炎が疑われる場合にはレントゲンを撮影して副鼻腔がきれいかどうか確認します。
アレルギー性鼻炎や花粉症が疑われる場合には鼻水の検査や血液検査を行うことで診断できます。

治療

アレルギー性鼻炎や花粉症が原因の場合はアレルギーを抑える治療を行います。

慢性副鼻腔炎が原因の場合は鼻内の炎症を抑える治療を行います。
それぞれの疾患に合わせた治療を行います。

鼻水が出る

とくにお子様の場合、鼻が悪くなると中耳炎を引き起こすことがあります。

鼻水を吸引することで鼻および副鼻腔の粘膜が正常に戻ろうとする機能が働き、結果として病気の治癒が早まります。
鼻水がアレルギーによるものなのか細菌やウイルスに感染しているためなのかを見極めて適切に対処いたします。

メニエール病

年々患者数が増加しており現代病の一つと言われています。
難聴とめまいが生じる病気で、何度も繰り返すことがあり慎重な経過観察が必要となります。めまいがおこらない場合もあり突発性難聴との見極めが難しいことがあります。
働き盛りの成人が発症することが多く社会的にも問題となっております。

症状

耳がふさがった感じ(耳閉感)、片方の耳の難聴、耳鳴り、めまい、聴覚過敏などの症状が生じます。
子供の泣き声や換気扇の音、食器を置く「ガチャン」などという音が不快に感じられる症状などが出ます。

原因

妊娠・出産、育児、職場の配置転換や人間関係のストレスなどをきっかけに起こることが多いため注意が必要です。
ストレスや疲労、睡眠不足などがあると症状が改善しづらいとされています。
内耳がむくむことにより症状が出現します。
特に梅雨の時期は気圧の変動が大きく症状が悪化しやすくなりますので注意が必要です。
新幹線や高速道路のトンネル、高層ビルのエレベータなども症状を悪化させる誘因となります。

検査

聴力検査、めまい検査、重心動揺計検査などを行います。
片方の聴力が低下していたり、眼振という目の動きがみられることがあります。

治療

めまいの症状が強い場合はまず注射での治療を行います。ほとんどの場合は数日で激しいめまいは治まります。お薬はメニエール病の特効薬を処方いたします。併せて抗めまい薬や吐き気止めを処方します。ビタミン剤や血液循環改善薬を併用します。
症状に応じて漢方薬に切り替えることもあります。

処方例

  • イソバイド
  • メニレットゼリー
  • 五苓散(ごれいさん)
  • 柴苓湯(さいれいとう)
  • セファドール
  • メチコバール
  • アデホス

など

良性発作性頭位めまい病

三半規管の中の小さな石が転がることによって生じるめまいです。

名前の通り良性の病気です。石の位置を元に戻す処置を行うことも可能ですのでご希望の場合はご相談ください。

前庭神経炎

ある日突然、まわりがぐるぐるまわるような激しい回転性めまいが起こる病気です。
前庭神経炎によるめまいは持続時間が長いことが特徴的です。

症状

強い吐き気、嘔吐を伴い、めまいは数日位続き入院になる場合も少なくありません。ふらつきや体がふわふわ浮くようめまいが長い場合には数ヶ月程度続くこともあります。

原因

原因はカゼのウイルスが平衡感覚を司る前庭神経を麻痺させるためと言われておりますが、詳しい原因については解明されておりません。脳梗塞や脳出血による中枢性めまいとの見極めが必要になり、手足のしびれ、麻痺、激しい頭痛がある場合には、できるだけ早目に脳外科のある大きな病院を受診して、CTやMRIを撮影していただく必要があります。

治療

前庭神経炎の治療は安静が第一。できるだけ頭を動かさず、めまいが落ち着くまでは横になって安静にしているのが一番です。無理に起きたり歩いたりすると強いめまいや吐き気が起こります。ほとんどの場合は数日で激しいめまいは治まります。お薬は抗めまい薬や吐き気止めを点滴や内服で投与します。ビタミン剤や血液循環改善薬を併用します。

扁桃炎(へんとうえん)

のどの奥にある口蓋扁桃が炎症を起こして腫れてしまう病気です。
繰り返して起こることもあり注意が必要な病気です。
一般的に扁桃腺(へんとうせん)と呼ばれることもあります。

症状

  • 発熱
  • のどの強い痛み

が主な症状ですが悪化すると呼吸困難を起こすこともあります。

診断

のどの中を直接観察し扁桃が腫れていたり赤い場合は扁桃炎に診断します。
扁桃の肥大が特に強い場合はのどの内視鏡をつかって喉頭まで観察し呼吸困難になっていないか確認します。
溶連菌による扁桃炎の可能性がある場合は扁桃を綿棒でぬぐい検査することで5分ほどで調べることができます。

治療

主な治療としては内服薬・抗生物質(細菌を抑える薬)点滴、処置、ネブライザーがあげられます。

お薬は症状に合わせて処方いたします。ネブライザーはのどに直接薬液を散布し炎症を抑えるのに効果的です。1年に3回以上扁桃炎を繰り返す場合は扁桃を摘出する手術をお勧めしております。
手術の場合は総合病院の耳鼻咽喉科をご紹介致します。

のどが痛い

一般的な風邪でみられる症状ですが細菌感染の可能性が高ければ抗生剤を処方します。炎症であればルゴール液を直接のどに塗る治療も併せて行います。炎症を抑える治療を行います。

咳が止まらない

咳と一言で言ってもいろいろなタイプの咳があります。
風邪を引いた後や、ほこり・アレルギー物質、のどに流れ込んだ鼻水が原因で咳が引き起こされることもあります。痰が絡んだ咳、乾いた咳など様々です。
赤ちゃんの場合は咳が原因で睡眠を妨げる原因にもなりますので要注意です。

診断

咳のタイプを調べることが重要です。

  • 乾いた咳であれば風邪などの後遺症で気管支が過敏な状態になっていることが考えられます。咳喘息という乾いた咳が続く状態になることもありますので注意が必要です。また乾いた咳が長引くタイプのウイルスの可能性もあります。
  • 痰が絡んだ咳の場合、鼻が病気の原因になってることが多いです。鼻水が鼻の後方に流れ込みのどに痰となって絡みます。この痰が原因となってのどの炎症を引き起こし痰の絡んだ咳が出ることがあります。アレルギーが病気の原因になることが多いです。

治療

  • 乾いた咳が続く場合は咳止めを処方します。飲み薬以外にも吸入薬や漢方薬のタイプの咳止め、胸に張るタイプのお薬などがありますので状態に合わせて薬を選択します。
  • 痰が絡んだ咳の場合は痰を切りやすくする飲み薬をお出しします。鼻が原因の場合は鼻の症状を抑える治療を行います。アレルギー症状を抑える飲み薬や、鼻炎に効く抗生物質、鼻の分泌物を抑える点鼻薬などを主に使用します。
  • どうしても咳が止まらなくて苦しい場合は効果の出やすい咳止めを一次的にお使いいただくことも可能ですのでご希望の場合は医師にご相談下さい。
    患者様の体調に合わせてお薬を処方いたします。

お子様の場合は鼻の吸引処置がとても効果があります。
症状が落ち着くまでは連日の通院をお勧めいたします。

声がかすれる

声ががらがらになってしまいいつもと違う声になってしまう状態です。声がかすれることを嗄声(させい)といいます。

原因

声がかすれる場合は声帯の異常が原因であることがほとんどです。
声帯が炎症を起こす声帯炎、声帯がむくんでしまう声帯ポリープ、声帯にできものが出来ていしまう声帯腫瘍、声帯に悪性腫瘍が出来てしまう喉頭がんなどがあげられます。

声帯が炎症を起こす原因としてはタバコ、大声、咳(せき)、逆流性食道炎(胃散が逆流して胸焼けを起こす病気)などがあげられます。

診断

診察の際に声を出してもらい声のかすれ具合を確認いたします。
次にファイバースコープを使ってのどの奥を観察いたします。
ファイバースコープは鼻から挿入します。挿入する前に鼻の中をスプレーで麻酔をしガーゼで麻酔を行います。
観察のみでは良性の物か悪性の物か判断できない場合は生検といってできものの一部を採取して顕微鏡で観察する病理検査を行う場合があります。

声帯の炎症を抑える吸入の治療を行います。
処方するお薬としてはアレルギーに対する薬と、胃酸の分泌を押さえる飲み薬、吸入のステロイド剤などが治療の中心となります。
その他症状に合わせて漢方薬やステロイドの飲み薬などを処方する場合があります。
腫瘍やがんの場合はお薬では改善しませんので専門治療ができる病院を紹介いたします。

食事でむせる

食事の際にむせやすい場合は嚥下障害(えんげしょうがい)を起こしている可能性があります。喉頭ファイバーで観察しながら飲み込みの検査を行います。

飲み込みづらい

飲み込むときの違和感や、ものがつかえたように感じるなどの症状は心理的なものもありますが、場合によってはがんなどの重篤な疾患が見つかることもあります。

味がわからない、味覚障害

味がわからない状態を味覚障害と言います。
味がわからない以外にもしょっぱく感じる、甘く感じる、酸っぱく感じるなどの症状が出現する場合があります。
薄味に感じたり、何も食べていないのに口の中が甘いなどの症状も味覚障害の一つです。

原因

  • 口の中の乾燥
  • 亜鉛、銅などの金属不足
  • においがわからなくなる風味障害
  • 口の中にカビ(真菌がついている)
  • 心因性

などなど味覚障害の原因は様々です。

検査

唾液の量をはかる検査をしたり血液検査を行います。カビがついていそうな場合は口の中を綿棒のようなものでこすって菌の検査を行います。

治療

口の乾燥が原因の場合は内服薬やスプレーを使用すると調子が良くなります。
真菌(カビ)が原因の時はカビに効くお薬を処方します。
貧血や亜鉛欠乏があれば内服薬を処方します。
その他、原因・症状に合わせて適切なお薬を処方いたします。

舌が痛い ひりひりする

舌がやけどをしたようにヒリヒリして痛くなります。
これは「舌痛症」(ぜっつうしょう)と呼ばれており、舌の表面は外見上、異常がないのが特徴です。ここ数年、病院を訪れる患者さんが増えています。

症状

原因はまだはっきりしません。人によっては入れ歯や歯列矯正具が口に合わず、物理的な刺激によって痛みが出たり、歯の治療に用いる金属のアレルギーが原因になっていることもあります。味覚変化を伴っている場合には、血液中の亜鉛欠乏が一因となっている場合もあります。更年期の女性に多いことから、ホルモンのアンバランスや自律神経の変調なども関係があるようです。
舌に細菌や真菌(カビ)がつくことで炎症を起こすことがあります。

検査

まずは舌にばい菌がついていないか検査を行います。綿棒のようなもので舌をこすり検査します。結果が出るまで1週間程度かかります。
唾液の量を計測し唾液が基準より少ない場合はシェーグレン症候群という病気の可能性がありますので血液検査を行います。
貧血や亜鉛欠乏を疑う場合は血液検査を行います。

治療

まず舌の炎症を抑える治療を行いますので塗り薬やうがい薬を処方いたします。真菌(カビ)が原因の時はカビに効くお薬を処方します。
貧血や亜鉛欠乏があれば内服薬を処方します。
ビタミンB12が欠乏している場合はビタミン剤を処方します。
その他、漢方薬もかなり効果がありますので症状に合わせて適切なお薬を処方いたします。

首がはれている

首がはれる原因としては耳下腺腫瘍、顎下腺腫瘍、リンパ節、甲状腺腫瘍などあげられます。

睡眠時無呼吸症候群・いびき

夜間呼吸が止まってしまう状態を睡眠時無呼吸といいます。
いびきをかく、熟睡感がない、起床時に頭が痛い、少し太り気味、睡眠障害がある・・・
そんな方は睡眠時無呼吸症候群の可能性が考えられます。
日中の眠気、集中力低下などの症状をきたします。高血圧、不整脈や脳梗塞、生活習慣病と関連しており、適切な治療が必要となることがあります。
お子様の場合には体の成長・集中力の欠如・学力の低下にも大きく影響しますので注意が必要です。
検査・治療ともに保険適応です。
3割負担の患者様の場合は検査は3,000円くらいです。

原因

  • 鼻づまり
  • 舌が大きい
  • 扁桃が大きい
  • 顎が小さい

その他

  • 肥満
  • のどがせまい
  • ナルコレプシー

などが主な原因です。
これらは耳鼻咽喉科での診察で鼻とのどを詳しく観察することで診断できます。
細い内視鏡で鼻の中やのどの奥を観察すると、声帯の部分まで詳しく観察できます。

検査

実際に眠っているときの呼吸の状態を調べるために写真のような装置をつけて自宅で二晩眠ってもらい、夜間の無呼吸の状態を調べます。

データを回収してから、2週間程度で、検査結果についてのご説明をします。
ご来院いただき、睡眠時無呼吸症候群の程度や状況についてご説明しながら、質問のやりとりをして、状態をさらに詳しく分析します。
検査結果だけでなく、患者様の症状やライフスタイルを総合的に判断し、治療方針を決定します。

対象年齢

睡眠時無呼吸の検査は小学生以上から可能です。

当院での治療方針

  1. CPAP(シーパップ)
    鼻に装着したマスクから空気を送り込むことによって睡眠時の呼吸を整える治療。劇的に効果があります。
    睡眠時無呼吸のある方に第一におすすめしております。定期的な通院を行い観察します。
  2. マウスピース
    マウスピースは、軽症の方に有効です。
    静岡市内で睡眠時無呼吸に詳しい歯科の先生を紹介いたします。
    健康保険が適用です。
  3. 鼻のレーザー治療
    鼻にレーザーを当てることで鼻づまりを改善し鼻呼吸できるようにします。
    40分ほどで治療が終了します。
    詳しくはレーザー治療のページをご参照ください。
  4. 減量
    肥満が原因で無呼吸の症状がある場合は漢方薬などでやせ薬を処方いたします。
    合わせて運動療法を行います。
    CPAPと併用して行うとより効果的です。
  5. 手術治療
    扁桃が大きい場合にはまずCPAPでの治療を行います。
    CPAPで改善がない場合には手術をお勧めする場合がございます。
  6. ご自身だけでは睡眠障害があるのか判断が難しいと思われますので、まずはお気軽に当院へご相談ください。

    他院からの転院について

    CPAP導入中の患者様で引っ越しや勤務先の都合などで当院への転院を希望される患者様の受け入れも行っておりますのでお気軽にご相談ください。

膿栓(のうせん)

のどにある扁桃に白い粒々のようなものが見えたらそれが膿栓です。
通称「におい玉」とも呼ばれます。
細菌の死骸や白血球の塊などが主な成分です。ご自身で鏡でのどを見てみてください。

治療

耳鼻咽喉科では画像のような専用の吸引器具があります。こちらで直接扁桃を吸引して膿栓を絞り出す処置を行います。若干痛みや嘔吐反射を伴う場合もありますが膿栓を除去することですっきりします。
最後に殺菌作用のあるうがい薬を処方いたしますのでよくうがいを行ってください。
膿栓が気になる方は2,3ヶ月に一回程度定期的に受診することをお勧めしております。
膿栓は院長の個人的に好きな分野ですのでどうぞ気軽にご相談ください。