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嗅覚障害について

こんにちは静岡市駿河区にある耳鼻咽喉科・皮膚科・小児科ほんまファミリークリニックです。

においを感じづらくなったり変なにおい感じてしまうことを嗅覚障害と呼びますが
新型コロナウイルス感染症の重要な症状の一つとして嗅覚障害があげられます。
熱がでない無症候性の感染も見られるためなかなか注意しづらい病気ですが嗅覚障害はかなり有効な所見のようです。

通常耳鼻咽喉科ではにおいの嗅覚障害の診療をしていますが診療内容としては
・鼻内を観察
・細い内視鏡というカメラで鼻内を観察 特に嗅裂という部分の閉塞がないか確認します。
・レントゲンなどの画像検査
・血液検査
などがありますが症状に応じて検査を行い嗅覚障害の原因を判断します。
原因としては
・かぜ:風邪をひいたあとに嗅覚障害がみられることがあります
・花粉症、アレルギー性鼻炎:鼻の粘膜が腫れたり、鼻水がたまってしまい物理的に閉塞してしまうため
・副鼻腔炎:慢性副鼻腔炎などで鼻の粘膜が腫れたり。ポリープによって嗅裂が閉塞する。炎症が鼻の神経に及んで神経自体を損傷する場合もあります。
・外傷:交通事故や打撲などにより骨折などによる閉塞をきたしたり、嗅糸が損傷したり、においを感じる脳へのダメージが原因になることもあります。
・認知症、アルツハイマー:認知症やアルツハイマーなどの発症早期の段階で嗅覚障害を認めることがあります。早期診断に有用なことも
・加齢:60歳以上から嗅覚障害が増えてきます。

コロナだけでなく様々な原因で嗅覚に異常をきたしますので要注意です。