耳の中耳というところに液体(滲出液)がたまる滲出性中耳炎という病気があります。
滲出性中耳炎はお子さんが小学生になるまでに90%が一度はかかる病気です。
お子さんの難聴の最大の原因である滲出性中耳炎ですが一旦治っても3割くらいが再発してしまう病気で、1割程度で治るのに1年以上かかります。
耳の中耳にバイ菌がたまる急性中耳炎のあとに引き続いておこることが多いですが、耳と鼻をつなぐ耳管という器官の機能が弱いと長引きやすくなります。
耳のそばの器官である鼻やのどの炎症が影響して滲出性中耳炎を引き起こすこともおおいため滲出性中耳炎の治療には鼻やのどの調子をいい状態に保つことが大切です。
逆に言うと鼻やのどの調子が悪いと滲出性中耳炎が治りづらいということになります。
アデノイドの肥大や慢性鼻炎が見つかることもありますので中耳炎を繰り返す方は診察の際にご相談ください。