加齢性難聴(老人性難聴)

加齢性難聴(老人性難聴)

テレビの音がうるさいと家族に指摘された。電話の声が遠くなってきた。などの症状で自覚することが多いのがこの難聴です。老人性難聴とも呼ばれます。基本的には病気ではなく人間の加齢による自然の変化です。加齢による難聴の場合、通常は高い音から聞こえづらくなってきます。

症状

加齢性難聴の場合は高い音から聞こえづらくなります。通常は左右とも同じ程度の難聴になり、耳鳴りが同時に起こることもあります。

原因

人間は年をとることにより耳の聞こえが徐々に落ちていきます。加齢により耳の細胞が少しづつ弱っていくためと考えられます。
体質により年齢を重ねても全然聴力が下がらない人もいれば人より難聴の進行が速い人もいます。
耳の中に耳あかが詰まってしまって聞こえづらくなっていることもあるので要注意です。

診断

診断には聴力検査が必要です。
通常の聴力検査に加えことばの聞き取りの検査などを行い原因を特定します。
音の感じ方の問題なので鼓膜の動きには異常がないことがほとんどです。
耳鳴りを生じている場合は耳鳴りの検査を合わせて行います。

治療

加齢性難聴で聞こえづらくなっている場合は基本的に薬の効果がありません。これは個の難聴が病気ではなく自然の加齢による変化であるためです。
難聴の程度により補聴器をお試しすることもできます。
耳あかが詰まっている場合は耳あかをとれば聞こえがよくなります。