前庭神経炎

前庭神経炎

ある日突然、まわりがぐるぐるまわるような激しい回転性めまいが起こる病気です。
前庭神経炎によるめまいは持続時間が長いことが特徴的です。

症状

強い吐き気、嘔吐を伴い、めまいは数日位続き入院になる場合も少なくありません。ふらつきや体がふわふわ浮くようめまいが長い場合には数ヶ月程度続くこともあります。

原因

原因はカゼのウイルスが平衡感覚を司る前庭神経を麻痺させるためと言われておりますが、詳しい原因については解明されておりません。脳梗塞や脳出血による中枢性めまいとの見極めが必要になり、手足のしびれ、麻痺、激しい頭痛がある場合には、できるだけ早目に脳外科のある大きな病院を受診して、CTやMRIを撮影していただく必要があります。

治療

前庭神経炎の治療は安静が第一。できるだけ頭を動かさず、めまいが落ち着くまでは横になって安静にしているのが一番です。無理に起きたり歩いたりすると強いめまいや吐き気が起こります。ほとんどの場合は数日で激しいめまいは治まります。お薬は抗めまい薬や吐き気止めを点滴や内服で投与します。ビタミン剤や血液循環改善薬を併用します。