急性副鼻腔炎

急性副鼻腔炎

副鼻腔に炎症を起こす病気です。
名前の通り急激に症状が出現するため注意が必要です。
適切な治療を受けないと後遺症が残る場合がありますので注意が必要です。

症状

強い頭痛、ほほの痛み、目の痛み、目の周囲の腫脹、虫歯のような歯の痛み、黄色いどろっとした鼻水などが主な症状です。
痛みはかなり強く、眠れないくらい強くなることが多いです。
高熱が出ることはまれですが微熱が出ることがあります。

診断

炎症が続くことにより、鼻の粘膜が赤く腫れてしまします。
レントゲン写真でこちらの画像にように膿が濁って映ることもあります。
鼻から黄色い膿汁が流れ出てくることでも診断が可能です。
併せて鼻水の細菌の培養検査を行います。

治療

主な治療としては

  1. 点滴
    細菌を抑える抗生剤の点滴を行います。症状が強い場合には炎症を抑えるステロイド剤の点滴も併せて行います。
  2. 内服薬・点鼻薬
    点滴後に内服する抗生剤と炎症を抑えるお薬を処方いたします。併せて炎症を抑える点鼻薬を処方いたします。点鼻薬により鼻のつまりを改善し鼻水を出しやすくします。ステロイド剤を使用することが多いですが点鼻薬は全身作用がないため安全に使用することが出来ます。
  3. 処置、ネブライザー
    鼻のなかに直接薬液を散布し鼻水を吸い出すことが効果的です。処置の際には麻酔薬を噴霧して行いますが多少の疼痛が伴いますので痛みが強い場合は医師にお伝えください。またネブライザーで炎症を抑える薬剤を超音波で微粒子に変え鼻や副鼻腔の隅々までいきわたるようにして吸入を行います。
  4. 副鼻腔洗浄
    鼻の中を食塩水で直接洗浄することで副鼻腔内に貯留した膿汁を排出することができます。洗浄前に薬液を散布したり綿棒などで副鼻腔の入口を拡大するとより効果的に洗浄できます。

失明の危険や眼球運動障害がみられた場合は菌球の処置が必要になる場合がありますのでその際には総合病院を紹介します。