アレルギー検査

1、鼻汁(鼻水)検査

鼻水をとってアレルギー反応が出ているかどうか調べる検査です。
風邪の初期とアレルギー(花粉症)の症状は似ているため、原因を調べることが重要です。
この検査をすることで、鼻水や鼻づまりの原因が風邪なのかアレルギー(花粉症)なのかが分かります。結果は数日で出ます。
鼻水を綿棒でこすり取るだけなので、小さなお子様でも安心して検査を受けることができます。
※費用は3割負担の方で500円程度です。

正式には「鼻汁中好酸球検査」といい、アレルギー反応がでているときに鼻水の中に増える「好酸球」という白血球を見つける検査です。
この「好酸球」の数が多ければアレルギー(花粉症)、見つからないかほとんどゼロなら風邪、と考えることができます。

~検査の目的~

・風邪の症状と花粉症の見極め
・アレルギーの有無を調べる

2、血液検査

血液検査を受けて頂くと、ご自身のもっているアレルギーについて詳しく調べることができます。
スギやヒノキなどの花粉だけでなく、その他にもたくさんの項目があります。

・どれくらいの強さのアレルギー体質なのか
・具体的な項目について、アレルギーの有無
・各項目のアレルギー反応の強さ
がわかります。

1週間程度で検査の結果が出ます。

~検査の目的~

・何のアレルギーをもっているか、詳しく調べる
・季節ごとの花粉症対策、アレルギー対策をたてる
・何の花粉にどのくらいの強さで反応するのか
・食物アレルギーの可能性
・アレルギーの原因を特定して舌下免疫療法を行う

~よくあるアレルゲン一覧~

ホコリ・動物

家の中のダニの死がいやふん、ペットのふけ、ゴキブリや蛾、カビなどがまざりあったものです。
粒子が小さく軽いので、空気中に舞い上がって吸い込みやすいのが特徴。空気清浄機の使用、布団をこまめに干す、掃除機でしっかり掃除をするなど、季節を問わず対策が必要です。ハウスダストの中に含まれるダニがアレルギーの主な原因となります

アレルギーの原因で最も多いのが、ダニ。地域により多少異なりますが、春頃より増えはじめ、湿気の多い夏に繁殖のピークを迎えます。
秋頃になると、それまでに増えた死がいやふんがが家の中のホコリにまざったり、布団や家具に残ったりして、アレルギー症状がひどくなる傾向にあります。

イヌアレルギーがある方は、イヌのだ液やフケなどによってアレルギー症状が出てしまいます。
ペットとして飼っている方は、これらがほこりの中にまざり、いわゆるハウスダストの中身のひとつとなってしまいます。

ネコアレルギーを持っている方は、ほかの動物と比べ、アレルギー症状が強く出ると言われています。
ネコと遊んだらくしゃみや鼻水が止まらなくなってしまった…という方は、一度検査してみてはいかがでしょうか。
イヌと同じく、だ液やフケなどがアレルギー症状のとなります。

動物園でふれあったり、飼育が簡単なためペットとして飼ったりされるモルモット。
しかし中には、モルモットの毛やフケを吸い込むことでアレルギー症状が出てしまう人もいます。くしゃみや鼻水、皮膚のかゆみのほか、ひどいと喘息のような症状が出ることも。
フンもアレルギーの原因になってしまうため、さわったり世話をしたりするときはマスクを着け、終わったら手洗いうがいをこころがけましょう。

ハトは平和の象徴といわれますが、そのフンや羽毛はアレルギーの原因になります。
フンに含まれるたんぱく質は、吸い込み続けると「過敏性肺炎」を引き起こすおそれがあり、咳や痰、さむけ、発熱、だるさ、呼吸困難などの症状が出ることも。
また、羽毛や、ハトが媒介するダニやシラミは、気管支喘息の原因になります。咳などのほか、ひどいときは呼吸困難になる恐れもあります。
ほかにも、トキソプラズマやクリプトコッカス、オウム病など様々な病原菌をもっているため、注意が必要です。
神社やお寺の境内のほか、住宅街でもよく見かけますが、フンなどの掃除をする際はマスク・手洗いうがいをしましょう。

インコ(特にセキセイインコ)の羽毛やフケ、フンによってアレルギー症状が引き起こされることがあります。
当院では「セキセイインコの羽毛」「セキセイインコのフン」の2項目に分けて調べることができます。
くしゃみや鼻水、目のかゆみといった花粉症のような症状のほか、フケやフンなどを吸いこみ続けると「過敏性肺炎」になってしまうおそれも。
かわいらしい見た目でペットとしても人気の高いセキセイインコですが、飼い始めたらなんだか調子が悪い…という方は一度検査を受けてみましょう。

ペットとして人気のハムスター。
しかしハムスターアレルギーのある方は、フケやだ液、フンや尿によって鼻水や鼻づまり、目や皮膚のかゆみ、咳などのアレルギー症状が出ることがあります。
特に毛づくろいの際に抜け落ちた毛にだ液が付き、それに反応することも。また、噛まれるとアナフィラキシーショックという重篤な状態になる可能性があり、注意が必要です。
お世話をするときは、マスクやゴーグル、使い捨てビニール手袋を使い、ハムスターのストレスにならない程度にこまめにお掃除をしましょう。

マウスもその他の動物と同じく、毛やふん、唾液がアレルギーの原因になります。
実験に使用したり、そのために飼育・販売したりするケースが多いのではないでしょうか。
こうした場面では、専用の作業着やゴーグル、手袋・マスクを着用することがほとんどでしょう。
しかし、万が一噛まれたり、引っかかれたりすると、アナフィラキシーショックを引き起こす恐れも。もしマウスに関わるお仕事をしていて、アレルギーを疑うような症状が出た場合、一度検査してみましょう。
当院では「ラット」と「マウス」の2項目を調べられます。

ご自宅の庭や学校で飼っている、家の近くに養鶏場がある…など、意外と触れ合う機会があるニワトリ。
しかし、羽やはがれおちた皮膚、ふんなどが原因でアレルギー症状が出ることがあり、いわゆる「卵アレルギー」「鶏肉アレルギー」とは異なります。
また、ニワトリではありませんが、羽毛布団やダウンコートで鼻水やくしゃみが止まらなくなってしまうという方は、ハウスダストやダニの他に「アヒル」や「ガチョウ」の羽も原因のひとつかもしれません。
いわゆる「鳥アレルギー」かどうか調べてみましょう。当院では「ニワトリ羽毛」「アヒル羽毛」「ガチョウ羽毛」「セキセイインコのふん」「セキセイインコの羽毛」の項目を調べられます。

ヤギの上皮にアレルギーを示すことがあります。

ヒツジのフケや毛がアレルギーの原因になることがあります。

ウマのフケがアレルギーを引き起こします。馬にかかわるお仕事をされている方は要注意です。

ウシのフケがアレルギーの原因になることがあります。牛肉のアレルギーとはまた別物です。

ミツバチに刺されることで鉢毒アレルギーを引き起こします。アナフィラキシーショックをおこすこともあるので要注意です。

ヤブカに刺された際の注入される唾液に対しアレルギーを起こします。

生活環境中の重要なアレルゲンのひとつです。
死がいやフンが原因アレルゲンとなります。通常は夏に繁殖しますが、年間を通じて繁殖します。

古いおうちなどでは蛾が発生していることがあり鱗粉がアレルギーを引き起こします。

お風呂や水回りなどに発生して私たちを困らせる一方、発酵食品や抗生物質などにも使われ、生活と切っても切り離せない「カビ」。カビは地球上に約7万種類、家の中だけでも約360種類もいると言われています。
高温多湿の場所や、空気のよどんだ所で繁殖しやすいため、エアコンを効かせ窓を閉め切ってしまう夏場は特に注意が必要です。風呂場などの水回りのほか、エアコンの内部、炊事後の台所なども「結露」が発生しやすいためカビが特に発生します。
免疫力が低下した状態で空中を浮遊するカビの胞子を吸い込むと、鼻炎症状やアトピー、ぜんそく、過敏性肺炎などのアレルギー症状を引き起こすことがあります。他にも、アレルギーではありませんがカビによる感染症として水虫やカンジダ症などがあります。
カビの繁殖を抑えるには、壁や水回りの定期的なふき取り、洗濯槽のお手入れ、湿度を40~60%程度に保つ、などの方法がが挙げられます。また、ほこりの中には必ずカビ胞子があり、ダニの餌になってしまいます。湿気が多くダニやカビが増えやすい夏に症状が出る方は、「ハウスダスト」「ダニ」と併せて「カビ」の検査もしてみましょう。

ゴム手袋や絆創膏、風船など、天然ゴム製品に触れることで起こるアレルギーです。
ゴムの木の樹液に含まれるタンパク質が原因であり、症状としてはじんま疹、ぜんそく発作、アナフィラキシーショックなど、比較的すぐに現れることが特徴です。特にじんま疹は、触れた部分だけでなく全身に広がることも。
また、ラテックスアレルギーのある方は、バナナやアボカド、キウイなどの特定の食品を食べても同様の症状が出ることがあります。これはそれぞれのタンパク質の種類が似ていることが原因で、「ラテックス・フルーツ症候群」と呼ばれています。

解剖などで使用するイメージのあるホルマリン。これは「ホルムアルデヒド」というガスの水溶液であり、医療関係の学生さんは解剖実習で接することが多いので注意が必要です。
また、ホルムアルデヒドは無色で刺激臭があり、揮発性が高いことが特徴です。合板やビニルクロスなど建築資材の接着剤として使われることがあり、「シックハウス症候群」の原因のひとつと言われています。2005年頃から使用が制限されるようになりました。
ホルマリンアレルギーの症状としては、ぜんそくや呼吸困難、じんま疹などが代表的です。また、アレルギーがなくとも、触れたり吸い込んだりすると目やのどに刺激を感じることがあるため、心配な方は血液検査をしてみましょう。

花粉系

日本で最も代表的なアレルゲンです。日本人の4人に1人がスギ花粉症であるといわれ、今後さらに増えると考えられます。
スギは北海道南より、沖縄県を除く日本全国に生育しており、関東・東海・近畿では特に花粉の量が多いです。飛散時期は1月~4月。非常に軽く、風に乗って遠くまで運ばれるのがやっかいなところです。
意外にも日本では戦後になって初めて報告された病気で、これは戦後の木材不足を解消するために、多くの天然林が生長の早いスギに植え替えられ、スギの人工林が増えたためといわれています。
対策としては、飛散開始の少し前からアレルギー薬を飲むのがポイント。より効果が高いと言われています。また、当院では舌下免疫療法やレーザー治療も行っております。
ほかにも、マスクや眼鏡をする、外から帰ったら服についた花粉をしっかり落とす、なども重要です。
なお、スギ花粉症の方は、ヒノキ花粉にも反応して症状を起こす方が多く見られます。対策はヒノキ花粉が落ち着く5月中旬ごろまで続けるとよいでしょう。

スギに続いてやってくる、ヒノキ花粉。飛散時期は、東海地方ではスギが1月初旬~5月初旬なのに対し、ヒノキは3月初旬~5月中旬です。
スギ花粉症の方の約7割がヒノキ花粉にも反応すると言われています。これは、スギとヒノキの花粉の作りが似ているからです。飛散時期の重なる3月~5月初旬は、重症化しやすいと言えます。
対策はスギと同じく、抗アレルギー薬を飲んだり、マスクや眼鏡をつける、花粉の付着しにくい洋服を着るなどです。

秋はイネ科・キク科の植物の花粉に注意が必要な時期。中でもキク科のブタクサは、道路わきや公園、河川敷、空き地などどこにでも自生している雑草で、スギ・ヒノキに次いで代表的な花粉です。
花粉の飛散時期は、8月~10月。夏の終わりくらいから鼻や目の調子が良くないと感じたら、一度検査を受けてみましょう。
背丈が低いため花粉はそれほど遠くまで飛ばず、まずは近づかないことが大切です。スギやヒノキに比べ認知度が低く、対策が不十分になりがちなので注意が必要です。
なお、ブタクサの花粉にアレルギーがある方の中には、メロンやスイカを食べると口の中やのどが痒くなってしまう方がいます。原因は、ブタクサ花粉とこれらの果物のタンパク質の作りが似ているから。「口腔アレルギー症候群(OAS)」と呼ばれています。
これらの果物は、加熱すれば食べてもかゆみが出にくいと言われていますが、心当たりのある方は一度果物のアレルギーも調べてみましょう。

ブタクサと同じくキク科の植物で、秋の花粉としても代表的です。見た目もブタクサと似ていますが、繁殖力が強く、ブタクサより花粉の量が多いことが特徴です。
道路わきや河川敷、野原など身近な場所に生えている多年草で、背丈は1~1.5mほど。花粉の飛散時期は、東海地方では9月~10月です。
飛散距離はそこまで広くないため、アレルギーのある方はまずは近づかないようにしましょう。
なお、ヨモギの花粉にアレルギーがある方の中には、セロリやニンジンを食べると口の中やのどが痒くなる方がいます(口腔アレルギー症候群、OAS)。

イネ科の多年草で、花粉の飛散時期は5月~8月。初夏から秋までの代表的な花粉症アレルゲンです。
牧草として栽培されることが多く、また道路や河川敷にも自生しています。
背丈は1m前後と、花粉はそれほど広い範囲には飛びませんが、いったん症状が出ると目や鼻だけでなく、皮膚のかゆみなど全身症状が出やすいため注意が必要です。
日本では明治時代以降に全国に広がりました。

高原などの気候が涼しい地域に多く生息するシラカバ。特に北海道では花粉症の原因の代表です。
4月中旬から花粉が飛び始め、5月前半にピークを迎え、6月頃まで飛散が続きます。一日の中では、気温が上がる昼過ぎと、日中飛んだ花粉が地面に落ちてくる夕方の2回、特に症状がひどくなってしまいます。
対策としてはスギやヒノキと同じく、マスクや眼鏡をする、外から帰ったら服についた花粉をしっかり落とす、アレルギーの薬を飲むなどを心がけましょう。
また、シラカバアレルギーの方の中には、リンゴやモモ、サクランボなどバラ科の果物を食べると口やのどがかゆくなる方がいます。(口腔アレルギー症候群、OAS)。他にも、大豆やキウイ、アーモンド、ピーナッツなどでもかゆみが起こる場合があります。
これらの果物は、加熱すれば食べてもかゆみが出にくいと言われています。

蚕のえさとして有名なクワ。落葉性の高木で、クワ科の中でさらに種類が分かれますが、花粉は秋を中心に飛散します。
特に養蚕が盛んだった時代に多く栽培されていました。現在は手入れのされていないクワ畑が森のようになっていることも。アレルギーのある方は、あまり近づかないようにしましょう。

カナムグラはアサ科の一年草で、ツルを長く伸ばすことが特徴です。花粉の飛散時期は8月~10月。ブタクサやヨモギと比べると花粉の飛散量が少ないようですが、意外にも街中にも生えていることが多いと言われています。
和名は「鉄葎」といい、一度繁殖してしまうとツルが固く駆除が大変です。

当院ではアカシア属の花粉について検査できます。アカシア属の中にもいろいろな種類がありますが、花粉の飛散時期はおおむね5月~6月頃です。代表的なものに、フランスのミモザ祭に使われる「フサアカシア」や、フサアカシアによく似た「ギンヨウアカシア」などがあります。
なお、「アカシアはちみつ」のアカシアは、正式にはハリエンジュ属の「ハリエンジュ」(別名ニセアカシア)といい、日本には明治時代に輸入されました。こちらは花が白く、当院で検査できるアカシアとは種類が違うので、注意が必要です。

キク科の植物で、日本中どこにでも繁殖しているタンポポ。生命力が強く、アスファルトの裂け目などにも咲いていますね。よく目にするセイヨウタンポポやシロバナタンポポ、カントウタンポポなど、タンポポにもたくさんの種類があり、当院では「タンポポ属」に属するものであれば検査できます。
しかしいずれのタンポポも花粉をほとんど飛ばさないため、花粉症を引き起こすことはほぼないと考えてよいでしょう。

ニレは見た目の良さなどから、街路樹や庭の木などに使われることが多いです。他にも川沿いなどに多く見られ、日当たりの良い場所でよく育ちます。
ニレにもいくつか種類がありますが、ほとんどは春に花を咲かせ、風に乗って花粉を飛ばします。

ハルガヤはカモガヤやオオアワガエリと同じく、イネ科の多年草です。5月~7月に開花し、初夏~秋にかけて花粉を飛ばします。
乾草のような甘い香りがし、芝や観葉植物としても育てられることがあります。ヨーロッパ原産で、日本では明治時代初期に牧草として輸入され、全国に広がりました。
ヒノキの花粉の時期が終わっても症状が続く場合、イネ科の花粉症の可能性がありますので検査をおすすめします。

ハンノキは北海道や北陸に多く見られる高木で、湿地や沼に生息します。近年では、むかし水田だったところに自生し繁殖することも。
12~2月に開花し、1月~4月頃花粉を飛ばします。スギ・ヒノキの飛散時期と重なるため、認知度の低さもあって見過ごされがちです。
しかし、スギ花粉症の方の約20%はハンノキにもアレルギーがあるとの調査結果もあります。また、ハンノキアレルギーの方の約50%は、リンゴやモモ、メロン、キウイなど多くの食品について口腔アレルギー症候群(OAS)を持っているといわれており注意が必要です。

イネ科ヒエ属の植物です。ひと昔、米が増産されるまでは、重要な主食でした。
現在では小鳥のえさなど、飼料用として栽培されるほか、水田に米と混ざって生えていることもあります。
他のイネ科の植物(カモガヤ、オオアワガエリ、ハルガヤ)と同じく、初夏~秋にかけて注意が必要です。

別名「チモシー」といい、明治時代にアメリカから北海道へ伝えられました。現在では全国の道端や河川敷、草むらなどに自生するほか、牧草として植えられるイネ科の多年草です。
花粉の飛散時期は6月~8月。背丈が50㎝~1mと低いため、花粉の飛散距離はそれほど広くありませんが、ほかのイネ科植物より花粉の量が多いことが特徴です。
オオアワガエリにアレルギーのある方は、メロンやスイカ、トマトなどの食べ物で口腔アレルギー症候群(OAS)を引き起こすことがあります。

料理などにもよく使われるオリーブは、モクセイ科の植物です。白く小さい花を咲かせますが、開花期間は1~2週間と短く、花粉の飛散時期も5月下旬~6月上旬と短期間です。
静岡県ではあまり見られませんが、瀬戸内地方では栽培が盛んでこの地域に特徴的な花粉症といえます。
特に小豆島では、栽培の歴史が長く、初夏にアレルギー症状が出る方の実に20%がオリーブ花粉症と言われています。
イネ科(特にカモガヤ)と飛散時期が重なるため、どちらに反応しているのか判断がつかない場合はそれぞれ血液検査を受けてみましょう。

公園や、山に生えています。世界遺産の白神山地のブナの原生林が有名で、どんぐりができる木としてもおなじみです。
花粉の飛散時期は4月~5月と、スギ・ヒノキと重なるため見過ごされがちです。
また、ブナ・ハンノキ・シラカンバといった「ブナ目」の植物は、花粉の作りが似ているため、どれかにアレルギーがあると他のブナ目の花粉にも反応する可能性があります。
さらに、ブナ目の花粉にアレルギーがある方は、バラ科の果物での口腔アレルギー症候群(OAS)にも注意が必要です。

ホソムギはイネ科の多年草で牧草としてよく用いられます。5月から6月くらいに花粉が飛びます。

アカマツは日本全国、山や、海岸付近に集中しています。4月から7月くらいに花粉が飛びます。

ヤナギは日本全国に分布し、街路樹や庭木、木材、樹皮採取などに利用されます。花は3~5月に開花します。

カナダで4月から5月まで花粉症を引き起こす主な植物となります。静岡ではあまり飛ばないようです。

食物系

イクラによる魚卵アレルギーは近年増加しており、ショック症状を呈する頻度は全食物アレルギーの中でも高くなっています。魚卵は鶏卵とは違い卵白はなく、卵膜と卵黄から構成されます。いくらアレルギーの人はたらこでもアレルギーが出る場合があります。

エビは甲殻類でカニやタコ、イカなどでもアレルギーが出ます。エビやカニなどの甲殻類の食物アレルギーは2、3歳以降に増え始めます。

エビとカニはセットで考えることが多くいずれも重症なアナフィラキシーを起こすことがあります。

日本で消費される果物の4位となっていますが、果物のアレルギーの報告の最も多いものが果物です。

コムギはタマゴ、牛乳に続きアレルギーを引き起こす原因となるものの一つです。血液検査で陽性であっても食事に問題ないことも多く症状に関しては医師との相談が必要と考えられます。小麦のアレルゲンはパンのように火を通したものでもアレルギーを引き起こしますので要注意です。麦茶や醤油でアレルギーが出ることはほとんどありません。

ゴマは皮がついたままであればアレルギーを起こすことは少ないです。すりごまや練りごまの方がアレルギーを引き起こしやすいので要注意です。

コメで見られるアレルゲンはほとんどの穀物に共通のものですのでコメ単独のアレルギーはあまり多くありません。

ソバのアレルゲンはまだ特定できていませんがそばのゆで汁や湯気でもアレルギーが出ることがあります。ごくわずかな量でアレルギーを引き起こすことが知られています。

醤油やみそ、豆腐などが大豆の代表的な加工食品ですが加工の過程であれ炎のたんぱく質が変性するためアレルギーを起こすことは多くありません。

タマゴは卵白にアレルギーを起こすことが多くあります。ウズラでもアレルギーが出ることがありますので注意してください。魚卵とはアレルゲンが異なります。

タラコなどの魚卵は鶏卵と違い卵白がありません。

チーズは牛乳のたんぱく質を多く含むため他の乳製品を食べても問題ないことを確認してから食べるようにしましょう。

トウモロコシはイネ科の植物です。種を食べたり油の原料になります。

ピーナッツは重症のアレルギーを引き起こしやすいので要注意です。ただしピーナツアレルギーがあるからといって他のナッツでアレルギーを起こすわけではありません。

マンゴーはウリ科の植物です。果肉よりも皮にアレルゲンが多く含まれますので皮をむく際に注意してください。

ミルクは加熱しても抗原性は失われないことが多くあります。カルシウム不足はアレルゲンミルクなどで代用します。

メロンはウリ科の植物でスイカキュウリなどでもアレルギーが出やすくなります。

モモはバラ科の植物でリンゴ、サクランボなどで食物アレルギーを起こすことがあります。ハンノキ、シラカバなどでアレルギーを起こすこともあります。

リンゴはキウイに次いで第二位の食物アレルギーの原因となっています。リンゴもバラ科の植物ですのでモモ、サクランボなどの交叉耐性があります。

鶏肉とタマゴは別のアレルゲンなので関連性はありません。同様に牛肉と牛乳は別のアレルゲンですので関連性はありません。

魚は古くなると魚肉からヒスタミンというかゆみを引き起こす成分が作られますがこれは食物アレルギーとは別のものを考えます。