小児科
Pediatrics

Medical guide診療案内

予防接種

当院では、下記の予防接種を行っています。お子さまの年齢や生活状況(保育園入園など)に応じて適切にスケジュール作成いたします。生後2か月になったらすぐワクチンデビューです。ご予約は1週間前までにお電話でお願いいたします。

  • 生ワクチン
  • 麻疹風疹混合(MR)
  • おたふくかぜ
  • 水痘(水ぼうそう)
  • ロタワクチン※

※当院では3回接種のロタテック(5価)を採用しております。里帰り先などで2回接種のロタリックス(1価)をされた方は予約時に必ずお伝えください。

  • 不活化ワクチン
  • インフルエンザ菌b型(ヒブ)
  • 肺炎球菌(PCV)
  • 四種混合(DPT+ポリオ)
  • 日本脳炎
  • DT(ジフテリア 破傷風)
  • インフルエンザ
  • A型肝炎
  • 破傷風

成人の方も当院で接種できます。ご家族で来ても大丈夫です。

肺炎球菌ワクチンも接種を受付しております。(2ヶ月~9歳)
また、インフルエンザ菌b型(Hib)ワクチンの接種も受付しております。

喘息(小児気管支喘息)

喘息には、「アレルギー性」と「非アレルギー性」とがあります。
子どもはアレルギー性が中心で、アトピー体質の子どもがなりやすい病気です。喘息の症状としては、喉がヒューヒューゼーゼーと鳴ります。原因は、天候の変化や精神的なストレス、ハウスダウスト、ダニ、花粉、食べ物など様々です。

ご両親のどちらかが子どもの頃に気管支喘息であったり、アトピー性皮膚炎や花粉症などの病気を持っている場合、子どもにもアレルギー体質が遺伝し、気管支喘息が見られるケースも多々あります。
当クリニックでは「小児気管支ぜんそく治療・管理ガイドライン」に基づき治療、指導を行っております。

気管支喘息とは、気管支の粘膜の慢性の炎症がもとで、急に気管支が狭くなり呼吸が苦しくなる発作を繰り返す病気です。ダニやほこり、ペットの毛、花粉などにアレルギーがある場合、これらを吸い込み続けるとアレルギー反応によって慢性的に炎症をおこしむくみます。ここに、さらにアレルギー物質や感染、大尉風などの気象条件、運動、たばこの煙、ストレスなどが加わると、気管支はぎゅっとしまってしまい、ゼーゼーヒューヒューして呼吸が苦しくなります。
発作は夜、朝方に多く、苦しさのため寝れない、話せない、歩けないなどひどい発作を起こすこともあります。
喘息は普段から治療を続けることで気管支の炎症を落ち着かせていくことができます。重症度や年齢、発作の頻度によって治療内容や期間が変わりますので、ぜーぜーしやすい方はぜひご相談下さい。

アトピー(アトピー性皮膚炎)

乳児期のアトピー性皮膚炎の症状は、頭や顔、耳などにジクジクとした湿疹が表れます。また、ひじや足首などの関節部分に湿疹が出たり、「耳切れ」といわれる耳の付け根の部分が亀裂したりするのが特徴的です。本人や家族にアレルギーの病気(食物アレルギー、花粉症、アトピーなど)があることが多いですが、かならずしもアレルギーが原因でない場合もあり、しっかりとした検査が必要です。

アトピー性皮膚炎の皮ふは、乾燥しやすく外からの刺激を受けやすい状態です。そこに、アレルギー物質が触れると反応がおき、かゆみや湿疹が悪化します。アレルギー物質としてはダニやほこり、花粉、食べ物などがあり、それ以外の刺激としては、汗や洋服、洗剤、ストレスなどもあげられます。
治療の基本は、刺激の原因となるものへの対策、スキンケア、お薬(ぬり薬、内服薬)が大切です。スキンケアは肌を清潔に保ち、保湿に努めることがとても大切です。お薬は、年齢や症状の程度、場所に応じて適切な強さのステロイドの外用薬を適切な量でぬることが大切です。なかなか良くならない、という方の原因としてぬる量が適切ではなかった(少なかった)ということがよくあります。当院では、ぬり方の指導もしております。お気軽にご質問ください。

鼻炎(アレルギー性鼻炎)

鼻炎には、「季節性」と「通年性」とがあります。
季節性のアレルギー性鼻炎の代表的なものとしては、スギ花粉症があります。近年、小児のスギ花粉症の発症年齢がだんだん低くなっており、風邪でもないのに鼻づまりやくしゃみが続いてるときは、一度アレルギー検査を受けることをお勧めします。血液検査、と鼻水の検査があります。

通年性のアレルギー性鼻炎は、季節に関係なく発症する鼻炎です。ハウスダスト(カビ、ダニ、フケ、細菌など)が主な原因と言われています。
目がかゆい結膜炎、ぜんそく、アトピー性皮膚炎などの合併症が表れることもあります。

鼻炎でよくみられる症状としては、くりかえすくしゃみ、鼻水、鼻づまりが多く、鼻のかゆみや鼻血を伴うこともあります。特に花粉症では、アレルギー性結膜炎を合併していることが多いです。鼻炎から中耳炎、副鼻腔炎を併発しやすいため小さなお子さまも注意が必要です。治療は、アレルギー薬の内服、点鼻薬、舌下免疫療法などがあります。アレルギーのお薬には様々な種類があります。生活状況を考えながら、眠気や強さのバランスを考えて処方いたします。あなたにピッタリのお薬がみつかるといいですね。

小児科一般

風邪や胃腸炎、気管支炎、水ぼうそうなどの感染症や、喘息やアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患、その他、肌のぶつぶつ(発疹)、頭が痛い、お腹が痛い、背が低い、体重の増えが悪い、便秘、夜泣きがひどい、おねしょがなおらないなど、お子さまによくみられる病気に対して適切な診療を行います。

当院では風邪の症状でも必要な症状の患者様に限り抗生物質(菌を抑える薬)を処方します。

アレルギー

アレルギー疾患と言っても様々な病気・症状があります。当クリニックでは、ぜんそく、アトピー、花粉症(アレルギー性鼻炎)以外にも、食物アレルギー、じんましんに対する検査、診断、治療も行っております。アレルギーの血液検査は0歳児から可能ですので、お気軽にご相談ください。

乳幼児健診

健診では発育(身長や体重など体の成長)、発達(ことば、運動などの成長)をみる大事なものです。またご家族が気になっていること、心配なことを聞けるまたとない機会です。ご家族の気持ちに寄りそい、わかりやすく丁寧に診察、説明させていただきます。

静岡市では4か月健診、10ヶ月健診は公費でうけることになっています。予防接種と同時に受けることもできますので、ご希望の方はお知らせください。

【公費(無料)で受けられるもの】
予防接種との同時受診も可能です
4ヶ月健診  生後3-5ヶ月の時期
10ヶ月健診 生後9-11ヵ月の時期
(この期間を過ぎると自費となります)

◎持ち物
静岡市から送られてきた案内表、母子手帳、替えのオムツ
保険証、こども医療費受給者証(お薬が出されることもあります)
1歳半健診、3歳健診は各区の保健センターでの集団健診となります。

【自費で受けられるもの】
いずれも5400円(税込み)となります。
6-7カ月健診、1歳健診、2歳健診、保育園や小学校などの入園・入学前健診
各種指定様式にも対応しております。
健診の項目(例)
身長、体重、栄養状態、心雑音・不整脈、姿勢や体格、皮膚の状態、耳や鼻の病気、目の病気(斜
視)など
※視力、知能検査は実施していません。

花粉症

アレルギー性鼻炎は鼻粘膜の型アレルギー疾患で、発作性反復性のくしゃみ、水様性鼻汁、鼻閉を3主徴とします。通年性鼻炎、季節性鼻炎、にわけられます。また、アレルギー性鼻炎と症状が大変似ている 血管運動性鼻炎があります。これはアレルギー検査で アレルギーが証明されないものをいいます。

原因
ハウスダスト、ダニが圧倒的に多く、特にペット、カビアレルギーを合併します。
最近は花粉症、特にスギ花粉症の合併も多く、年々低年齢化しており、小学生ではすでに高い感さ率を示しています。

診断
くしゃみ、水様性鼻汁、鼻閉の3主徴をもち、鼻鏡所見、鼻汁好酸球、血清特異的IgE抗体レベルの上昇、誘発テスト陽性であれば確実となります。

季節による花粉の分布時期
スギ :1月上旬から4月中旬まで
ヒノキ :2月下旬から5月まで
イネ科 :5月上旬から11月上旬まで
ブタクサ :8月から10月まで

胃腸炎

急性胃腸炎(おなかの風邪)は、お子さまによくみられる病気の一つです。ウイルスや細菌が原因であることが多く、おう吐、下痢、腹痛、発熱などがみられます。特効薬はないことが多く、安静や水分補給、食事を気をつけることがメインになります。当クリニックでは、水分の取り方や気をつけることなどのホームケアのアドバイスもいたします。

急性胃腸炎は胃や腸に病原体が侵入し炎症を起こすため、発熱、おうと、下痢、腹痛などの症状がみられます。
原因のほとんどがウイルス性のもので、ロタウイルスやノロウイルス、アデノウイルスなどがあり、秋から冬に流行します。細菌が原因の場合は夏に多く、食べ物が原因で起こった場合食中毒といいます。
治療の基本は、お口からの水分補給です。乳幼児は脱水になりやすいため、注意しながら行っていきます。いつ、どのくらい水分をとらせればいいのか、食事で気をつけることは何か、消毒はどうしたらよいのか、などご不明な点がありましたらお気軽にご相談ください。当クリニックではご自宅での看病のポイントをまとめた資料もお渡しできます。

感染症

お子さまの受診の多くが、風邪などの感染症です。鼻かぜなのか、のどの風邪なのか、中耳炎や副鼻腔炎、気管支炎などをおこしていないかを聴診器や耳鏡(鼓膜をみる機械)を使いながら丁寧に診察いたします。
鼻吸いや、鼻やのどの炎症を落ち着かせるネブライザー(吸入)もできます。ぜひお気軽にご受診ください。

こどもの風邪の原因の多くが「ウイルス」ですので、風邪のときには“細菌をころす”抗生物質がなくても大丈夫です。 しかし「風邪症状」でも以下が考えられる場合は細菌が悪さをしていますので、抗生物質を使うことがあります。

  • 溶連菌感染症
  • 百日咳
  • マイコプラズマ
  • 中耳炎
  • 副鼻腔炎
  • 細菌性肺炎

その他、皮膚や尿の感染症、医師が必要と判断した場合には処方いたします。

抗生物質を乱用し耐性菌(抗生物質に力をもった細菌)が増えていることが問題になっています。熱が続いていても、「ウイルス」が原因であれば抗生物質は処方しません。耐性菌から子供たちを守るため、「自分のこどもがこの状態ならどうするか」を基本に、抗生物質を「適切に使う」ことを目標としています。

難治性中耳炎や気管支炎・肺炎などでも全身状態が良い場合などは、血液検査や細菌検査を行った上で、外来で抗生剤の点滴などを行い治療しています。