花粉症・アレルギー性鼻炎
花粉症・アレルギー性鼻炎
生物には体を守るために外敵を排除しようとする働きがあります。これを免疫反応といいアレルギーはこの免疫反応が過剰に起こった状態です。
アレルギーの原因となる物質をアレルゲンといいます。
このアレルゲンが鼻の中に侵入しアレルギー反応が起こしアレルギー性鼻炎の症状を引き起こします。
症状
くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、涙、のどの違和感、耳のかゆみなどです。
原因
アレルギーの原因としてはダニやホコリ、花粉、カビ、ペットの毛などが多いです。
ぬいぐるみや絨毯は要注意です。
診断
主に症状から診断することになります。
また、鼻の中を観察すると粘膜が青白く見えたり赤くはれていることが多いです。
鼻水を採取し検査してアレルギーによる鼻水か調べる検査も併せて行うことがあります。(鼻汁中好酸球検査)
またどのような原因物質に対するアレルギーかを調べる血液検査も出来ますのご希望の方は受診の際にお伝えください。
治療
- 投薬治療
飲み薬、点鼻薬、点眼薬が主な薬となります。
体質によって薬の効き具合が異なるため薬を組み合わせ最適な薬をさがします。
また、生活スタイルに合わせて薬を処方します。(例えば、車を運転する仕事の場合は眠気が出づらい薬を処方するなど)
最初にお出ししたお薬が合わなければ他の薬を提案しますのでお知らせください。
ご自身の体質に合う薬を見つけることがこの病気とうまく付き合うの最善の方法です。
花粉が本格的に飛ぶ2月から3月は院内が大変混むため待ち時間が大変長くなります。早めに薬を処方できますので毎年花粉症で受診されている方はお11月~2月上旬までころまでに受診していただけますと待ち時間を短くご案内できます。 - レーザー治療
鼻の中にCO2レーザーを当て粘膜を焼灼し、腫れとむくみをとり鼻汁の分泌を抑制する治療です。
1回60分程度(手術自体は5~10分程度)の日帰り通院で治療が完了します。腫れが少ない為、治りが早く顔の表面を傷つけることもありません。
効果は5年程度持続します。治療自体に危険性はありませんので再治療は何度でも可能です。効果の出やすい方は半年おきに施術することも可能でレーザー治療の大きな利点となっています。
レーザー治療について詳しくはこちら - 舌下免疫療法
ダニアレルギーやスギ花粉症に対する治療でダニやスギ花粉から抽出したエキスを薬剤にし毎日内服することによりアレルギー反応の出現を抑える治療です。3~5年程度内服を継続します。
舌下免疫療法について詳しくはこちら