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嗅覚障害についてその3

こんにちは静岡市駿河区にある耳鼻咽喉科・皮膚科・小児科ほんまファミリークリニックです。

風邪を引いた後ににおいが分からなくなることがあります。
嗅覚障害の原因で2番目に多いのが感冒後の嗅覚障害です。

感冒後の嗅覚障害はウイルスの感染によりにおいを感じる嗅細胞がダメージを受けることで嗅覚障害をきたします。

中高年の女性に多く発症しますが、中高年の女性に多く生じる理由はまだわかっていません。
鼻内を観察しても特に異常はなく内視鏡検査、レントゲン検査でも異常がないのが特徴です。
風邪を引いた後ににおいが分からなくなるというのが診断の大きな決め手になります。
治療は点鼻薬と内服治療を主軸に進めていきますが嗅覚検査をして全くにおいを感じない患者様でも数か月単位で粘り強く治療を続けていくことで改善することがあります。
嗅覚障害の治療はあきらめずに治療していくことが大切です。

嗅覚障害についてその2

こんにちは静岡市駿河区にある耳鼻咽喉科・皮膚科・小児科ほんまファミリークリニックです。

コロナの流行に伴い後遺症である嗅覚障害が注目されています。

嗅覚障害というのはにおいが分からなくなることですが
嗅覚障害の原因で最も多いものとして慢性副鼻腔炎が上げられます。
慢性副鼻腔炎による嗅覚障害は2通りのパターンがあります。
・鼻の粘膜が腫れたりポリープによってにおいを感じる部分にがふさがってしまいにおいの成分が物理的に届かなくなるタイプの嗅覚障害
・においを感じる嗅神経自体がダメージを受けるタイプの嗅覚障害
慢性副鼻腔炎の診断のため内視鏡検査やレントゲン検査などを行いにおいを感じる嗅裂が閉塞していないか確認します。
点鼻薬や内服治療をメインに治療を進めていくことになります。
嗅覚障害の治療には何が原因で嗅覚障害を起こしているのか特定することが大切です。

花粉症の薬を早めに処方することができます

こんにちは静岡市駿河区にある耳鼻咽喉科・皮膚科・小児科ほんまファミリークリニックです。

これから気温が上がるにつれて花粉の飛散が始まってきます。例年ですと2月下旬から3月上旬にかけて一気に花粉の量が増えてきます。
その2週間くらいの間は耳鼻咽喉科が非常に混みあうことが予想されます。
毎年花粉の症状でお困りの方には花粉症のお薬を早めに処方できます。

嗅覚障害について

こんにちは静岡市駿河区にある耳鼻咽喉科・皮膚科・小児科ほんまファミリークリニックです。

においを感じづらくなったり変なにおい感じてしまうことを嗅覚障害と呼びますが
新型コロナウイルス感染症の重要な症状の一つとして嗅覚障害があげられます。
熱がでない無症候性の感染も見られるためなかなか注意しづらい病気ですが嗅覚障害はかなり有効な所見のようです。

通常耳鼻咽喉科ではにおいの嗅覚障害の診療をしていますが診療内容としては
・鼻内を観察
・細い内視鏡というカメラで鼻内を観察 特に嗅裂という部分の閉塞がないか確認します。
・レントゲンなどの画像検査
・血液検査
などがありますが症状に応じて検査を行い嗅覚障害の原因を判断します。
原因としては
・かぜ:風邪をひいたあとに嗅覚障害がみられることがあります
・花粉症、アレルギー性鼻炎:鼻の粘膜が腫れたり、鼻水がたまってしまい物理的に閉塞してしまうため
・副鼻腔炎:慢性副鼻腔炎などで鼻の粘膜が腫れたり。ポリープによって嗅裂が閉塞する。炎症が鼻の神経に及んで神経自体を損傷する場合もあります。
・外傷:交通事故や打撲などにより骨折などによる閉塞をきたしたり、嗅糸が損傷したり、においを感じる脳へのダメージが原因になることもあります。
・認知症、アルツハイマー:認知症やアルツハイマーなどの発症早期の段階で嗅覚障害を認めることがあります。早期診断に有用なことも
・加齢:60歳以上から嗅覚障害が増えてきます。

コロナだけでなく様々な原因で嗅覚に異常をきたしますので要注意です。

花粉症の方はお早めに受診をお願いします。

こんにちは静岡市駿河区にある耳鼻咽喉科・皮膚科・小児科ほんまファミリークリニックです。

1月に入り花粉症の季節が近づいてい参りました。
例年2月の中旬から下旬くらいから一気にスギ花粉の飛散が増えてきます。
院内の混雑が予想されますがもし可能であれば花粉が飛び始める前に受診していただければクスリを処方できます。
混雑を避けたいという方や特に当院で花粉症の症状で受診したことがある方はお勧めです。今月中から2月の上旬くらいまでに受診していただけるとそれほど待たずに診察できますのでよろしくお願いいたします。

亜鉛が含まれている食べ物はおいしいものが多いです。

こんにちは静岡市駿河区にある耳鼻咽喉科・皮膚科・小児科ほんまファミリークリニックです。

最近は外食もしづらい日々が続いております。
今年予定されていた忘年会はすべて中止となりました。年末にみんなで冬の味覚のおいしいものを食べたり騒いだりするのが楽しみの一つでしたが今年は我慢です。
冬は色々食べたいものがたくさんあるのですが楽しみは来年に持ち越しです。

耳鼻咽喉科では味覚に関しての診療を行っていますが味覚には基本五味というものがありましてそれぞれ
・甘味:人間の活動のエネルギー源となる糖分を感じる信号
・塩味:人間の体液の組成に欠かせない塩化ナトリウム(食塩)を知らせる信号
・酸味:食物が腐ることで発生する酸を知らせる信号
・うま味:人体を構成するたんぱく質の生成に必要なアミノ酸を知らせる信号
・苦味:人体に有害な毒を知らせる信号
がありますがそれぞれ意味があるわけです。これらが複合されて味覚が形成されていきます。
これらの味覚を感じる味蕾というものが舌に分布しており、それぞれ舌の乳頭という部位に多く存在しています。
体内に亜鉛が不足すると味蕾に障害をきたし味覚異常を起こすといわれています。
亜鉛を多く含む食物としては 
カキ、ホタテ、肉、まいたけ、そらまめ、チーズなど
とてもおいしいものばかりです。
亜鉛不足にならないように皆さんおいしいものを食べましょうね。

静岡市ではインフルエンザは流行しておりません。

こんにちは静岡市駿河区にある耳鼻咽喉科・皮膚科・小児科ほんまファミリークリニックです。

今年も残すところあと1週間程度となりました。
感染症の流行にともない年末年始の個人的な予定を変更することになったりで少しバタバタしています。

先日医師会からのファックスが届きました。
11月に静岡市の発熱外来を受診した患者さんのうちインフルエンザの患者さんがたったの1名だったとのことです。
例年だと次から次にインフルエンザの患者さんが来院されこちらもてんてこ舞いになっているところですが今年は発熱の患者さんがほとんど見られません。
インフルエンザの予防接種を皆さん早期に終えられているため集団免疫が機能しているのか、手指消毒の徹底により感染拡大が抑えられているのか、風邪をひいたらすぐ休む世の中になったからなのか、色んな要因が考えられますがインフルエンザの流行がみられないのは何よりです。

インフルエンザの治療薬は以前からよく使われているタミフル、吸入薬のリレンザ、イナビル、点滴薬のラピアクタ、数年前に発売された一回の内服ですむゾフルーザなどあります。

個人的にはゾフルーザが一回の内服で治療が済むので好きなのですが、値段がタミフルに比べるとやや高いというのと耐性ウイルスの可能性などが注意するところです。
いずれの抗インフルエンザウイルス薬も病気の期間を24時間程度短縮するという働きがあります。
血中の濃度の半減期がタミフルだと6時間程度、ゾフルーザは90時間程度のため毎日薬を飲むのが大変な患者さんにはゾフルーザの方がいいのではないかと思います。
吸入薬のリレンザ、イナビル点滴のラピアクタもありますがいずれも効果に大きな差はないためあとは好みに合わせて使用するのがいいのではないでしょうか。

今シーズンのインフルエンザ検査

こんにちは静岡市駿河区にある耳鼻咽喉科・皮膚科・小児科ほんまファミリークリニックです。

今シーズンはインフルエンザの流行期に急病センターでのインフルエンザ検査を実施しないことが方針として打ち出されました。
これも新型コロナウイルス感染症の対策の一環ですが、インフルエンザ検査の際の鼻汁を採取する処置がくしゃみなどで飛沫が飛ぶような処置のため完全な感染対策が取れない状況下で検査することができないという判断だと思われます。
そのため今シーズンは高熱が出た場合インフルエンザなのかそれとも別の感染症なのか診断を付ける根拠が臨床症状によるものとなるため判断が難しい場面が増えてきそうです。
そのような混乱を避けるためにも今年はインフルエンザワクチンの接種が重要になります。
集団免疫を機能させるためには一人でも多くの方がインフルエンザワクチンを接種することが大切です。
インフルエンザは毎年12月頃より流行が始まります。
ワクチンの効果が出るには14日程度かかりますので早目の接種をお勧めしています。

認知症と耳垢と難聴

こんにちは静岡市駿河区にある耳鼻咽喉科・皮膚科・小児科ほんまファミリークリニックです。

耳あかが詰まると耳垢栓塞という状態になります。
当院では耳垢栓塞にたいして耳垢栓塞除去といって耳垢水などを使用して耳あかの除去を行っています。
施設に入居されているような方で認知症のある方で耳垢がぎっしり詰まって耳栓の様になっていることがあります。

通常は耳垢が詰まって耳穴が完全にふさがると聞こえが悪くなりますので自分で気づくのですが認知症のある方の場合は自覚できなかったりうまく伝えられなかったりで
周囲の人からは耳の聞こえが悪いという風に誤解されてしまいそのままになってしまうことがあります。
耳が聞こえないと、お話がうまくできなくなったり情報が伝わらなくなるため認知症にも悪影響を及ぼします。

詰まっている耳垢を取るだけで聞こえが良くなる場合もありますので一度耳の中をライトを当ててみてみてください。

今年は外耳炎の方が多く見えました

こんにちは静岡市駿河区にある耳鼻咽喉科・皮膚科・小児科ほんまファミリークリニックです。

今年の夏はヘルパンギーナ、手足口病などの感染症の流行がなかったためか比較的外耳炎の方の割合が高かったように思います。
夏になるとあせをかきやすくなりますので耳の皮膚がジュクジュクしやすくなります。
そうなるとかゆくなってしまうので耳かきをしてしまうのですがジュクジュクした状態で耳かきをすると傷つきやすくなるため炎症を起こしてしまいます。
炎症を起こすとかゆみが強くなるのでまた耳かきをしてしまうという悪循環に入りますのでこの悪循環を断ち切らなければいけません。
耳かきをしなければほとんどの外耳炎が自然に良くなると思うのですがどうしても耳かきをしたくなってしまうものです。
外耳炎には点耳薬や軟膏を使用することが多いのですが症状によっては飲み薬を使用することもあります。